研究課題/領域番号 |
21K04565
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
田井 政行 琉球大学, 工学部, 准教授 (70646596)
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研究分担者 |
下里 哲弘 琉球大学, 工学部, 教授 (90452961)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 3次元モデル / 点検診断 / 技術者育成 / 維持管理 / 野帳 / 維持管理データ / 点検・診断技術者育成支援 / 橋梁 / 点検 / 診断 / シミュレータ |
研究開始時の研究の概要 |
3Dイメージングレーザースキャナを用いて実橋梁をあらゆる角度から撮影し,詳細な3次元橋梁モデルを作成し,維持管理の基礎データとする.次に作成した3次元橋梁モデルの分析を行い,橋梁形式や地域特性,周辺環境毎の腐食特性を明らかにする.さらに,作成した3次元モデルと,これまでの申請者の研究成果である点検・診断教育シミュレータを組み合せ,実損傷橋梁モデルを用いたVR空間上での橋梁点検・診断教育シミュレータを開発する.
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研究成果の概要 |
3Dイメージングレーザースキャナを用いて作成した橋梁点群モデルとStructure from motionを用いて作成した橋梁点群モデルとを,ICP法を用いることで合成したモデルを点検シミュレータに取り込み,ヘッドマウントディスプレイ上に表示させ,橋梁上やその周辺を移動可能な点検シミュレータを構築した. また,タブレット端末内の3次元橋梁モデル上に点検・診断記録の保存や過去の点検・診断結果,類似橋梁の損傷事例などの閲覧が現場で確認可能なデジタル点検野帳を開発し,その有効性の検証を実装試験により行った.その結果,き裂・塗膜割れの点検漏れ防止に有効であることや内業の効率化に効果的であることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
道路構造物の維持管理において,5年に1度の近接目視による点検が義務付けられ,日本国内全ての橋梁に対して適切な点検・診断を行い,安全・安心を確保するためにも,優秀な点検・診断技術者の確保と効率的な点検・診断の実施が必要である. 本研究成果は,橋梁諸元の効率的な収集だけでなく,現場に近い環境での点検学習が可能となり,維持管理が必要な橋梁ストックの増大と人口減少社会において,優秀な点検診断員の確保につながると考える.また,開発したデジタル野帳は点検のデジタル化と信頼性向上につながり,橋梁の長寿命化の一助になると考えている.
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