研究課題/領域番号 |
21K04852
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
堀 武志 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 助教 (30808829)
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研究分担者 |
梶 弘和 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (70431525)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 栄養膜幹細胞 / TS細胞 / 絨毛外栄養膜細胞 / EVT細胞 / 妊娠高血圧症候群 / 生体模倣システム / in vitro細胞培養モデル / 胎盤幹細胞 / マイクロ流体デバイス / マイクロ流路デバイス / 臓器チップ / 胎盤チップ |
研究開始時の研究の概要 |
妊娠高血圧症候群は、胎児や母体の命を脅かす可能性のある妊娠合併症である。妊娠高血圧症候群の発症要因の一つとして、胎盤の絨毛外栄養膜細胞(EVT細胞)が母体血管をリモデリングする過程の異常が挙げられる。本研究では、ヒト栄養膜幹細胞からEVT細胞を作製し、マイクロ流路デバイス内で血管内皮細胞と共に培養することにより、ヒトの胎盤を模倣した胎盤チップデバイスを構築する。その胎盤チップデバイスを用いて、EVT細胞の血管内皮細胞への移動と浸潤を再現し、血管リモデリングに関わる因子を明らかにする。
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研究成果の概要 |
妊娠高血圧症候群は妊婦死亡や周産期死亡の原因となりうる疾患であるが発症メカニズムについては不明な点が多い。正常な胎盤では絨毛外栄養膜細胞(EVT細胞)によって母体血管のリモデリングが行われ、拡大した血管を通って豊富な血液が胎盤に供給される。この血管リモデリングが正常に行われないと妊娠高血圧症候群発症のリスク因子となると考えられている。しかし、血管リモデリングを詳細に解析する有用な細胞培養ツールが存在していない。本研究では、マイクロ流体デバイス内で、血管網とヒト栄養膜幹細胞(TS細胞)から分化させたEVT細胞を共培養することにより、血管リモデリングを生体外で再現することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したin vitroモデルは、EVT細胞がどのように血管リモデリングを行うのかを詳細に解析する上で大変重要である。血管リモデリングの不全は、正常な胎盤形成の妨げになり、妊娠高血圧症候群の発症や低出生体重児の出産に繋がる可能性がある。今後、本モデルを使用することにより、どのような医薬品や病原体が血管リモデリングに影響を及ぼし、母体と胎児に有害となる可能性があるのかを評価することが可能になるものと考えられる。
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