研究課題/領域番号 |
21K04854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
笠間 敏博 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 特任准教授 (00564717)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | バイオマーカー / 未病 / 低侵襲検査 / ユビキタス検査 / イムノアッセイ / 抗原抗体反応 / 遠隔医療 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、場所を選ばずに臨床検体を分析でき、その中に含まれる疾病のバイオマーカーを超高感度に検出する「超高感度ユビキタス検査技術」を開発し、発症前の超早期における疾病とバイオマーカーの相関を解明する。具体的には下記のスケジュールで研究開発を進めていく。
1.超高感度分析デバイスの開発(2021年度) 2.緩衝液中のタンパク質の超高感度検出(2021年度後半~2022年度) 3.模擬臨床検体中のタンパク質の超高感度検出(2023年度)
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、感染初期のウイルス性呼吸器感染症患者の唾液に含まれるウイルス由来タンパク質の量や、超早期がん患者の血液中に含まれるがん細胞由来マイクロRNAの量など、自覚症状がない未病患者の臨床検体に極めて希薄な濃度で含まれる疾病関連生体分子(バイオマーカー)に関する情報を明らかにするデバイスの開発である。 本研究期間においては、まず2021年度に、半導体製造技術を応用し、微細な構造から成るデバイスの作製法を確立した。2022年度には分析自動化システムの開発を実施するとともに、バイオマーカーの検出感度の評価を行った。2023年度には模擬臨床検体を使ってデバイスの評価を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として、①微細な構造を持つデバイスを半導体製造技術を応用して開発することに成功し、バイオマーカーの超高感度検出技術の確立に寄与②自動分析システムの開発により、分析の再現性が向上③未病段階における疾病関連生体分子の検出と解析により、未病のメカニズム理解が進み、予防医学の発展に貢献、などがある。 社会的意義として、①未病段階でのバイオマーカー検出技術により、疾病の早期診断と予防が可能となり、患者のQOL(生活の質)向上に寄与②早期発見と予防によって、進行した病気の治療にかかるコストを削減し、医療経済に貢献③疾病の早期発見が公衆衛生の向上につながり、社会全体の健康状態が改善、などがある。
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