研究課題/領域番号 |
21K04975
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32010:基礎物理化学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
奥野 将成 東京大学, 大学院総合文化研究科, 准教授 (00719065)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 非線形分光 / ラマン分光 / 生体関連分子 / 非線形分光法 / 水素結合 / 振動分光法 / ハイパーラマン分光法 / 二次構造 / ハイパーラマン分光 / 生体分子 / 振動分光 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまで研究手法としてほとんど用いられてこなかったハイパーラマン分光法を生体関連分子へと用いることで、従来の手法では得られなかった分子科学的知見を得ることを目的とする。特にタンパク質のペプチド結合および2次構造に着目し、それらのモデル分子のハイパーラマンスペクトルから、ハイパーラマン分光に関する基礎的な知見を得ること、およびその生体関連分子への応用を目指す。
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研究成果の概要 |
非線形振動分光法の一種である、ハイパーラマン(HR)分光法によって、タンパク質をはじめとした生体関連分子に関する新たな構造情報を得ることを目的とした。本研究では、タンパク質中のアミド結合のモデル分子であるN-メチルアセトアミドからのアミドバンドのHR分光法によるはじめての検出、二次構造のHR分光法による判別可能性、トリメチルアミン-N-オキシドなどの浸透圧調整物質の水分子への摂動の水分子の束縛回転モードからのアプローチ が主な結果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質などの生体分子の分子構造は、その機能を考えるうえで非常に重要である。水溶液中での構造は、生体分子が機能を発現している状態であるにもかかわらず、研究することが難しく、新たな研究手法を探求する必要がある。本研究では、非線形振動分光法の一種であり、これまでほとんど研究が行われていないハイパーラマン分光によって生体関連分子に初めて適応した。結果として、従来の分光法と同様にタンパク質の二次構造を判別できる点、従来の分光法では測定できなかった、生体関連分子による周囲の水素結合環境の変化など、新たな知見を得ることができた。このように、生体関連分子を研究する手法として、HR分光法の可能性を開拓した。
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