研究課題/領域番号 |
21K05009
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
田島 裕之 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (60207032)
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研究分担者 |
角屋 智史 甲南大学, 理工学部, 助教 (70759018)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 蓄積電荷測定法 / 電荷注入障壁 / ACM / 有機デバイス / フタロシアニン / ペンタセン / 不完全電荷注入現象 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請課題は、申請者が2016年に発表した蓄積電荷測定法をさらに発展させるためのものである。この実験手法は、現状では0.5eV以下の電荷注入障壁を持つ物質系に対しては適用できることが分かっているが、より大きな電荷注入障壁を持つ物質に関しては、測定は必ずしも成功していない。そこで、広い物質系で実験が成功するように実験手法の改良を行う。また、蓄積電荷測定法の実験で明らかになった不完全電荷注入現象の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究課題はH30-R3年度科研費「蓄積電荷測定法による有機/金属界面の電荷注入障壁測定」に関する継続課題であり、蓄積電荷測定法の開発を継続し、電荷注入が不完全になる現象の起源を明らかにするというものである。R5年度においては、R4年度に行ったフタロシアニンおよびペンタセンの電子注入障壁測定の実験結果を公表した。また蓄積電荷測定法によって明らかになった電荷注入障壁の大きな系での非熱平衡現象に関するポテンシャルダイアグラムの論文を公表した。この結果は、有機薄膜トランジスタで観測されるヒステレシス現象とも関係している。関連論文の投稿準備を現在行っている。 分子科学討論会(2023年9月12日~15日、大阪大学)、応用物理学会(2023年9月19日~23日、熊本)で研究発表を行うとともに電子情報通信学会(11月1日、姫路)で招待講演を行った。日中有機半導体シンポジウム(2023年12月7~9日、名古屋大学)で口頭発表を行った。研究代表者は所属機関(兵庫県立大学理学研究科)をR5年度で退職するため、居室及び実験室の整理を行い、共同研究者(角屋智史、甲南大学)の実験室で継続して実験ができるように装置の移設を行った。上記の結果と合わせて、whispering gallery mode 共鳴を用いた発光実験に関する論文発表を行った。蓄積電荷測定法の結果を解析するための解析プログラムを改良した。また、蓄積電荷測定法の実験結果を公表するためには時間依存性を考慮した解析プログラムを作成することが必要と考えたため、その作成に着手している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
R5年度は研究代表者の退職に伴う研究室の整理等の業務が重なり、研究成果の一部を公表するにとどまり、研究を実質的に進展させることができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
論文作成に必要な実験データはおおむねそろっている。問題はそれらを解析するための理論計算プログラムを作成することであり、今年度は研究成果発表と合わせてその点に力を注ぎたい。
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