研究開始時の研究の概要 |
PoxImにおけるカルベンとホスフィンオキシドの反応性の差を活かし、多様なPoxIm-M1/M2錯体の選択的合成法を開発する。錯体の設計指針として、カルベン炭素周辺の反応場がtBu基の立体障害のため著しく制限されている点にも着目する。以上を踏まえて、ソフトかつ低配位構造をとることが可能な M1 (M1 = Cu, Ag, Au) をカルベン部位との錯形成に、親酸素性が高い典型金属 M2 (M2 = B, Al, Ga, In) をホスフィノイル部位との錯形成に用いる。合成した錯体は分光学測定、単結晶X線構造解析、そして理論化学計算を駆使して、構造決定および反応性評価を進める。
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