研究課題/領域番号 |
21K05092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
長井 拓郎 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 技術開発・共用部門, 主幹エンジニア (90531567)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ローレンツ顕微鏡法 / 球面収差補正 / モノクロメータ / 電子軌道 / 磁気モーメント / 軌道秩序 / 角度分解EELS / 透過型電子顕微鏡 / ペロブスカイト型酸化物 / 強相関電子系 / STEM-EELS法 / ローレンツ電顕法 / 収差補正 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、強相関電子系ペロブスカイト型遷移金属酸化物における電子自由度(電荷・スピン・軌道)の秩序状態をモノクロメータ収差補正透過型電子顕微鏡(TEM)法及び走査透過型電子顕微鏡(STEM)法により実空間アトムスケールで計測し、究極の局所領域である各原子サイトにおける強相関電子の電子自由度を解明する。
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研究成果の概要 |
強相関電子秩序のアトムスケール状態解析を行うための磁気モーメントと電子軌道の実空間観察方法の開発を行った。モノクロメータとイメージコレクターを併用した高分解能ローレンツ電子顕微鏡法により、1.0nm離れた反転する磁気モーメントを分離して実空間観察することに成功した。また、STEM法と角度分解EELS法を組み合わせることにより、炭素の2pz軌道について目的とする軌道方向をもつ領域を可視化することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スピントロニクスデバイスの研究開発においては、磁性体の磁化分布を明確に捉えることが基本となる。本研究で開発された高分解能ローレンツ顕微鏡法は、これらの研究開発を加速させるものと考えられる。また今後、電子軌道の重要性が増し、これらのイメージング技術は固体物理、材料科学等の基礎科学分野やエレクトロニクス等の多様な産業分野における研究開発の進展に寄与するものと考えられる。
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