研究課題/領域番号 |
21K05109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
巽 広輔 信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (60336609)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ポーラログラフィー / インクジェット / 液体電極 / 電気化学測定 |
研究開始時の研究の概要 |
電子伝導体の粉末とバインダー液体とを混合して調製した液状電極を用い、電極表面の更新方法としてインクジェット技術を導入することにより、新しいポーラログラフィーを確立する。電極が液体であるという特性に基づき、電気毛管曲線の測定等、固体電極では困難な測定へと研究を展開する。滴下水銀電極を用いる従来のポーラログラフィーでしか検討されてこなかった課題に種々の液状電極を用いて取り組み、電極|電解質溶液界面の物性について新たな知見を得る。
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研究成果の概要 |
水銀を用いない新たなポーラログラフィーの開発を目指して、当研究室でこれまでに試験してきた液状炭素電極を、高粘度液体向けに開発された特殊なインクジェット装置により吐出する方法を検討した。吐出条件や電気的コンタクトの取り方等を検討したうえで、フェロセンカルボン酸についてのポーラログラフィーを行なったところ、明瞭な限界電流を持つポーラログラムが観察された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
滴下水銀電極を用いるポーラログラフィーは、電極の自動更新にともなう高い再現性を長所として有し、かつて汎用されたが、水銀の毒性のために近年用いられなくなった。本研究は、滴下水銀電極の長所を活かしつつも水銀は用いず安全で、しかも簡便な電気化学測定方法を、インクジェット装置の導入により可能にしたものである。投稿した論文が修正なしで直ちに採択されるなど、国際的注目度は高い。
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