研究課題/領域番号 |
21K05313
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分37030:ケミカルバイオロジー関連
|
研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
原田 泰輔 大分大学, 医学部, 医員 (40897518)
|
研究分担者 |
近藤 秀和 大分大学, 医学部, 助教 (90724170)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 術後心房細動 / 心外膜脂肪 |
研究開始時の研究の概要 |
心房細動は日常診療でよく遭遇する不整脈で,生活習慣が危険因子となるが,最近は心臓周囲の脂肪(心外膜脂肪)がその発症や持続に関与する可能性が報告されている。一方,外科手術後に新規に発症した心房細動は“術後心房細動”と呼ばれ,長期入院や脳卒中・心不全・死亡リスクの上昇に関わる。 申請者らは心臓血管外科の開胸手術の際に,同意が得られた患者の心外膜脂肪組織(余剰組織)を用いて研究を行い,術後心房細動に関わる特徴的な心外膜脂肪中の遺伝子を調査し,その遺伝子が心臓の筋肉に与える機序を解明する。本研究の成果は,心外膜脂肪を標的とした新規の術後心房細動発症を予防する薬の開発につながる可能性がある。
|
研究成果の概要 |
心臓血管外科の手術中に患者様から心外膜脂肪組織を一部回収し、心外膜脂肪細胞の培養を行った。培養した心外膜脂肪細胞の遺伝子発現を網羅的に解析した結果、一部の遺伝子発現の変化が術後心房細動の発症に関わる可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
術後心房細動は入院中および退院後の患者の予後増悪との関連が示唆されているものの、その機序は未だ明確にされておらず、治療法についても確立されたものがない。本研究の成果は術後心房細動の機序解明の一助となり、術後心房細動に対する新しい治療戦略の確立につながる可能性を秘めている。
|