研究課題/領域番号 |
21K05400
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
櫻井 香里 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50447512)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 標的タンパク質探索 / 化学プローブ / 金ナノ粒子 / アフィニティーラベリング / 天然物 / 光反応基 / ラベリング / スクリーニング / 標的タンパク質 / 化学修飾 |
研究開始時の研究の概要 |
標的タンパク質は、医薬品や生物活性分子の分子作用機構を理解する上で極めて重要であり、合理的な基盤技術の確立が急務である。本研究では、独自技術である金ナノ粒子を基盤としたフォトアフィニティープローブの設計を発展させて種々の抗癌活性化合物に応用し、汎用性の高い標的タンパク質網羅同定技術を確立する。このために、①プローブの簡易合成法の開発と、②標的タンパク質ラベル化に適した求電子基を探索し、標的タンパク質の質量分析法による網羅解析へ応用し、技術の一般化を目指す。これにより、従来技術的に困難であった医薬品の標的・オフターゲットタンパク質の網羅同定や生物活性分子の新規作用機構の解明を飛躍的に加速する。
|
研究成果の概要 |
標的タンパク質は、医薬品や生物活性分子の分子作用機構を理解する上で極めて重要だが、従来法は煩雑であり、合理的な基盤技術の確立が急務である。本研究では、独自技術である金ナノ粒子を基盤としたアフィニティーラベリングプローブの設計を発展させて種々の抗癌活性化合物に応用し、汎用性の高い標的タンパク質網羅同定技術の確立を目指した。様々なリガンド分子へ適用可能なプローブ設計と簡便な合成方法を開発し、天然物リガンドと光反応基を修飾した金ナノ粒子を種々作成した。また、マルチウェルプレートを用いたスクリーニングによる反応解析法を開発し、求電子性プローブにおけるアフィニティーラベリング反応の迅速な評価に成功した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、中分子である天然物リガンドと異なる光反応基を修飾したプローブの簡便な合成調達を可能としたことから、アフィニティーラベリングによる天然物や医薬品シードの標的網羅同定のための新規基盤技術を創出した。また、アフィニティーラベリングに適した求電子基の探索法の開発により、ラベリング反応の効率化が可能となり、標的同定の飛躍的な加速化および一般化に貢献することができる。
|