研究課題/領域番号 |
21K05417
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38040:生物有機化学関連
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
服部 恭尚 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (20567028)
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研究分担者 |
今野 博行 山形大学, 大学院理工学研究科, 教授 (50325247)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | COVID-19 / SARS 3CLプロテアーゼ / 阻害剤 / デカヒドロイソキノリン / SARS 3CL protease / Inhibitor / Fused ring scaffold / Decahydroisoquinoline |
研究開始時の研究の概要 |
本補助事業では、既に報告したSARS 3CLプロテアーゼの基質配列に基づくペプチド型阻害剤から構造展開した低分子型阻害剤であるデカヒドロイソキノリン型阻害剤の構造最適化による高活性化を行う。また、活性発現に重要であるが不安定なアルデヒドに代わる相互作用基の探索を合わせて行う。このことにより、共結晶作製を容易とすることで、抗COVID-19治療薬のシード化合物開発の加速を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究ではCOVID-19治療薬の開発を目指し、デカヒドロイソキノリン型骨格を有するSARS 3CLプロテアーゼ阻害剤の設計と合成を行った。設計した3種類の阻害剤について合成を進め、2種類は阻害剤の前駆体までの合成を完了した。もう1種類の阻害剤はプロテアーゼと相互作用可能な置換基導入の足掛かりになる官能基導入において条件検討を行い、収率の改善に成功し、高立体選択的に官能基導入されていることを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、COVID-19治療薬は存在するが、制限もあり課題もある。COVID-19の原因ウイルスであるSARS-CoV-2は増殖にSARS 3CLプロテアーゼを必須とすることから、本酵素の阻害剤は有望な抗COVID-19薬の標的となりうる。本研究では3種類の阻害剤候補化合物の設計と合成を行い、既存の治療薬や阻害剤と異なる骨格を有する化合物の合成がほぼ完了した。これまでの研究より、本化合物は阻害活性を有すると考えられることから、構造活性相関研究の前向きな進展を期待できる。
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