研究課題/領域番号 |
21K05456
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
山下 広美 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (70254563)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 骨格筋 / 呼吸代謝 / ミトコンドリア / 酢酸 / AMPK / GPR43 / ヒト骨格筋細胞 / 呼吸代謝関連因子 / カルシウム / 骨格筋細胞 / 短鎖脂肪酸 / GPR / 脂肪代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、GPR43のヒト骨格筋における作用について明らかにするために、(1)ヒト筋芽細胞から筋管細胞への分化過程におけるGPR43の発現動態の解析、ならびにその発現における酢酸の影響、(2)GPR43のアゴニストによるヒト骨格筋GPR43の活性化を細胞内カルシウムの動態を解析することにより明らかにした上で、酢酸によるGPR43の活性化について検討する。次に(3)酢酸またはアゴニストによるGPR43の活性化に伴うAMPKの活性化ならびにミトコンドリア、遅筋線維に関わる骨格筋機能と脂質エネルギー代謝関連因子の解析を行うと共に、GPR43ノックダウンによるそれら因子への影響について解析する。
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研究成果の概要 |
加齢に伴う生活機能低下の要因の一つとして、骨格筋系の老化が挙げられ、その成因としてミトコンドリアの機能障害が関与することが知られる。本研究では、筋線維タンパク質やミトコンドリアの増化、また骨格筋のエネルギー代謝改善において酢酸がどのような役割を果たすか、ヒト骨格筋細胞を用いて解析した。その結果、ヒト骨格筋細胞において酢酸は呼吸代謝関連因子の発現を誘導し、骨格筋機能改善に寄与すると示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
加齢に伴う生活機能低下の要因の一つとして、骨格筋系の老化や肥満が挙げられ、その成因として、ミトコンドリアの機能障害が関与することが知られている。本研究により、酢酸はヒト骨格筋におけるミトコンドリアの増幅機能、また骨格筋の呼吸代謝改善の機能を有することが示唆された。これより、食品から酢酸を摂取することにより、ヒトの加齢による骨格筋機能の低下やエネルギー代謝異常の改善に寄与できると考える
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