研究課題/領域番号 |
21K05463
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
二村 恭子 藤田医科大学, 医学部, 講師 (60596956)
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研究分担者 |
中村 政志 藤田医科大学, 医学部, 客員准教授 (30449467)
下條 尚志 藤田医科大学, 医学部, 客員准教授 (70410751)
松永 佳世子 藤田医科大学, 医学部, 教授 (80131192)
矢上 晶子 藤田医科大学, 医学部, 教授 (90367699)
鈴木 加余子 藤田医科大学, 医学部, 准教授 (90814369)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | GRP / PFAS(花粉-食物アレルギー症候群) / 重症果物アレルギー / スギ・ヒノキ花粉症 / PFAS / 花粉-食物アレルギー症候群 / スギ花粉症 / ヒノキ花粉症 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、全身症状を伴う果物アレルギーの責任コンポーネントとして近年同定され、スギ・ヒノキ花粉との交差反応が報告されたgibberellin-regulated protein (GRP)に着目する。 具体的には果物間のGRPの交差反応の検討やスギ・ヒノキ花粉との交差反応の確認、スギ花粉症を合併し花粉抗原舌下免疫療法を実施した症例における免疫応答の変化を解析することで、適切な食事指導や花粉症の免疫療法による果物アレルギー改善の可能性を患者に提示することを目標とする。
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研究成果の概要 |
最終年度までに原因果物とモモ抽出GRPに陽性反応を呈する果物アレルギー症例を36例まで解析することが可能になり、これらの症例はより重症で発症時に運動などの副因子を要するケースが多いことが確認された。発症の原因となる果物はモモが最多、次にオレンジが多く15種類にもわたり、さまざまな果物間におけるGRPの交差反応性が示唆された。全例でスギ・ヒノキ花粉の感作を認める一方でそれ以外の花粉感作は比較的少なく、モモ抽出GRP感作例ではスギ花粉GRPに対するIgE抗体の反応性が高く、スギ花粉GRPと果物由来GRPの交差反応によってこの果物アレルギーが発症したという仮説の確からしさをさらに高める結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに果物アレルギーは口腔アレルギー症状が主体であり、症状は軽微なものと考えられていたが、重症な果物アレルギーの症例を集積することで世間一般に広く啓発活動を実施できるようになった。 重症果物アレルギーの起こりやすい果物などを提示、注意喚起を行うことが可能になった。 スギ花粉感作と重症果物アレルギーとの関係性をより明らかにしたころから、これらのアレルギーがスギ花粉症に対する免疫療法で改善する可能性を示すことができたが、これについては今後更なる解析が必要と考えている。
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