研究課題/領域番号 |
21K05464
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
吉井 英文 摂南大学, 農学部, 教授 (60174885)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 1-メチルシクロプロペン / りんご / シクロデキストリン / 徐放 / 発泡スチロール箱 / エチレン / 熟成 / 鮮度 / 1-メチルシクロプロペン / ステップ温度変化 / 粉末 / ポリスチレンボックス / コンパートメントモデル / 王林 / 貯蔵 / 1-メチルシクロプロペン / 2-メチルブタノール |
研究開始時の研究の概要 |
日本のりんごは、冷蔵船便により東南アジア等に輸出されている。現地での陸揚げ時に、りんごの温度が上昇しエチレン発生によりリンゴの熟成が進む。そのため、りんご貯蔵ポリスチレンボックス内で、エチレン受容体結合阻害剤1-メチルシクロプロペン(1-MCP)をシクロデキストリン(CD)に包接させた粉末から1-MCPガスを徐放させることで、エチレン発生を阻害してりんごの鮮度を保つことを企図している。本研究では、1-MCPの徐放時にりんごの香りの前駆体成分2-メチルブタノールを同時に徐放させることで、りんごの香りを維持しつつ鮮度を保持する包装箱の開発を目的とする。
|
研究成果の概要 |
発砲スチロール箱内にエチレン受容体結合阻害剤1-メチルシクロプロペン(1-MCP)を包接したα-CD粉末被覆紙から1-MCPを徐放させ、エチレン発生を阻害し、りんごの鮮度保持のための包装箱開発を企図した。 本研究では, りんご(王林)を1-MCP包接α-CD粉末被覆紙いり発泡スチロールを用いて、4℃, 15日間 20℃15日間保蔵し、りんごの評価を実施した. 1-MCP包接α-CD粉末の量に応じて、りんごの硬さ、酸度などを改善できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
果実を輸出する際、冷蔵保存中は果実からのエチレン発生はほとんどないが、陸揚げされた際に発生するエチレンは果実の熟成を促進する。本研究は果実の鮮度保持のための梱包箱の開発で, 果実の品質劣化を防ぎ食品ロスを抑止する技術として有用であると考えている。キイとなる技術はシクロデキストリンに包接したエチレン結合阻害剤1-メチルシクロプロペン(1-MCP)を、果実の包装箱の温度ステップ変化の際の水蒸気濃度変化に応じて徐放する特質を利用したものである。本手法はCD包接物質の水蒸気濃度に依存した徐放能を利用したもので、食品鮮度保持のために多くの応用が可能と考えている。
|