研究課題/領域番号 |
21K05470
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
篠畑 綾子 岡山大学, 保健学域, 助教 (70335587)
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研究分担者 |
臼井 真一 鳥取大学, 医学部, 教授 (50346417)
柴倉 美砂子 岡山大学, 保健学域, 准教授 (30314694)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝炎 / コレステロール / 中性脂肪 / 生活習慣病 / HDL / リポ蛋白 / NAFL / NASH |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝疾患は罹患率が年々増加しており,その一因として食生活の関与が考えられています。これまでの研究では,脂肪やコレステロールの単独摂取では肝の脂肪蓄積はマイルドであるが,両者を同時に与えた場合に脂肪蓄積が過剰となり肝炎を生じることが動物モデルで確認されました。この研究では,このような脂肪・コレステロール摂取の相乗作用のメカニズムや,コレステロールと食べ合わせる脂肪の種類と脂肪肝の進展の関わりを明らかにし,脂肪摂取の見直しによる非アルコール性脂肪肝疾患の進展予防について検討します。
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研究実績の概要 |
非アルコール性脂肪肝疾患は罹患率が年々増加しており,その一要因として食生活の関与が挙げられる。本研究では,まず初めに,SDラットにコレステロールと脂肪を別々に摂取させることにより,コレステロールと脂肪の同時摂取が脂肪肝炎を引き起こす必須条件であるか,検討を行った。4種の飼料[通常飼料(MF),高コレステロール飼料(HC),高脂肪飼料(HF),高脂肪・高コレステロール飼料(HFC)]を用い,SDラットを8週間飼育した。飼育期間中,①MFを投与した群(MF群),②HC後にHFを投与した群(HC-HF群),③HF後にHCを投与した群(HF-HC群),④HFCを投与した群(HFC群)の4群を用い,比較検討を行った。 肝のトリグリセライド蓄積量はMF群に比べHF-HC群,HC-HF群,HFC群で増加していたが,3群間に有意な差は認められなかった。肝コレステロール蓄積量はHF-HC群,HC-HF群に比べHFC群で有意に増加していた。また,肝体重量比もHFC群において他の3群に比べ増加し,肝の腫大が認められた。炎症に関連する血清PAF-AH(platelet-activating factor acetylhydrolase)活性は,MF群やHF-HC群,HC-HF群に比べ,HFC群では著明な上昇がみられ,肝におけるPAF-AHのmRNA発現量にも同様の傾向が認められた。また,炎症性サイトカインTNFαや線維化の指標である1型コラーゲン(COL1A1)のmRNA発現量もHFC群において増加しており,HFC群では単独投与群であるHC-HF群やHF-HC群に比べ脂肪肝炎の進展が認められた。 これらの結果から,コレステロールや脂肪の単独摂取に比べ,同時摂取による相乗効果が脂肪肝炎を増長する可能性が示唆された。
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