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多機能性乳タンパク質結合ペプチド群の生理活性発現機構とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K05472
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分38050:食品科学関連
研究機関共立女子大学

研究代表者

川上 浩  共立女子大学, 家政学部, 教授 (90458860)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード食品機能
研究開始時の研究の概要

乳中の塩基性糖タンパク質であるラクトフェリン(LF)の多機能性が、LFと特異的に結合する複数の生理活性物質(LF結合成分)に由来するのではないかという仮説のもとに、LFの多様な生理作用の活性本体(真の生理活性物質)を明らかにし、医薬品および特定保健用食品などの有効成分として活用することを目指す。これまでの研究で、LF結合成分の中のタンパク質および高分子ペプチドについては評価が終了したので、本研究期間ではLC-MS/MSショットガン解析で新たに見出した低分子ペプチドを研究の対象とする。

研究実績の概要

乳中の塩基性糖タンパク質であるラクトフェリン(以下、LFと略す)の多様な生理作用が、LFと特異的に結合している微量成分(LF結合成分)に起因しているという仮説をもとにして、LFのさまざまな生理作用の活性本体を明らかにし、医薬品あるいは機能性食品等の有効成分として活用することを目的に研究を進めた。分子量8,000未満にターゲットを絞った分析条件で、LF結合成分に含まれるペプチドを網羅的に明らかにするため、LC-MS/MSショットガン法による解析を行った。ダイレクトフローnano LCシステムEasy-nLC 1000に、トラップカラムAcclaim Pep Mapおよび分析カラムNano HPLC Capillary Columnを設置し、質量分析計Q Exactive Plusで分析した。解析ソフトウェアはProteome Discoverer、検索エンジンはascot、データベースはSwiss Protを用いた。その結果、300種類以上のペプチド(分子量783~3,776Da)が、LF結合成分として存在することが明らかとなった。逆相ペプチドカラムX Select Peptide CSH C18によるHPLC、あるいはF-moc法を用いた化学合成により、一次構造が明らかになったペプチドを調製した。そして、マウスマクロファージ様細胞RAW264.7、ヒト好中球様細胞HL-60およびヒト腸管上皮細胞Caco-2を用い、LPSおよびIFN-γによる刺激で炎症性サイトカインを産生させる炎症反応実験系で、高純度LFおよび各種ペプチドによる抗炎症作用について調べた。培養上清中の炎症性サイトカインを特異抗体によるELISAで測定した結果、複数のペプチドにTNF-α、IL-1β、IL-6およびIL-8の産生を抑制する活性がみられた。いずれかの反応性を示したペプチドには、アミノ酸数残基に及ぶ共通の一次構造があった。また、Museセルアナライザーを用いて、生細胞内部で産生されるNO量を測定したところ、NO産生を亢進するペプチドと抑制するペプチドの両方が確認された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染拡大による出校制限などの影響により、実験が計画通り遂行できなかった。

今後の研究の推進方策

感染予防対策を行いながら、実験室の使用を個人ごとに振り分けて研究を進める。

報告書

(1件)
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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