研究課題/領域番号 |
21K05491
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
上野 有紀 愛知学院大学, 健康科学部, 准教授 (20388060)
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研究分担者 |
増田 太郎 摂南大学, 農学部, 准教授 (40395653)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 大豆フェリチン / 鉄欠乏 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
貧血は世界的に患者数の多い疾患であり、鉄供給源として非ヘム鉄やヘム鉄が使用されている。我々は酸化ストレスを引き起こしにくい新たな鉄供給源としての大豆フェリチンの可能性に着目し、本研究では大豆フェリチンによる鉄欠乏改善と抗酸化性の向上の検討を行う。これらの検討により、大豆フェリチンの新たな機能性を科学的に検証する。
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研究実績の概要 |
貧血は世界において患者数が多い疾患である。鉄供給源としては、非ヘム鉄とヘム鉄が利用されている。本研究では、酸化ストレスを引き起こしにくい可能性がある大豆フェリチンに着目した。大豆タンパク質は、先行研究によりコレステロール低下作用、脂質代謝調節作用などの機能性が明らかにされている。一方、大豆フェリチンは、鉄貯蔵タンパク質として知られ、鉄含有量が多い特徴を持つ。本研究では、大豆フェリチンが生体内の酸化ストレスレベルを低く保ちつつ、鉄欠乏改善のための新たな鉄供給源としての可能性を調べることを目的とした。 今年度は、酸化ストレスによる細胞内での活性酸素種産生に対する大豆フェリチンの影響を検討した。ヒト腸管由来細胞株Caco-2を用いた実験では、大豆フェリチンが投与濃度依存的に細胞内に取り込まれることをウエスタンブロッティングにより確認できた。大豆フェリチンが細胞内での活性酸素種の産生に与える影響を検討するため、活性酸素感受性プローブにより検出したところ、細胞内での活性酸素種の産生を増加させなかった。 また、昨年度までに大豆フェリチンはCaco-2細胞において、抗酸化酵素のsuperoxide dismutase 2の発現を一過的に誘導し、関与する転写因子FOXO1のリン酸化レベルを抑制することを確認した。FOXOはオートファジーとの関連が知られていることから、大豆フェリチンがオートファジー関連分子に与える影響を調べたところ、LC3などを一過的に増加させた。 今後は、鉄欠乏モデル実験における大豆フェリチンの機能性を検討する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は、細胞モデルにおける酸化ストレスに対する大豆フェリチンの影響の検討を行った。また、大豆フェリチンが培養細胞においてオートファジーマーカーLC3を一過的に増加させることを明らかにすることができた。当初の計画では、今年度に鉄欠乏モデル実験を行う予定としていたが、次年度も継続して実験を実施することとした。
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今後の研究の推進方策 |
鉄欠乏モデル実験: in vitroにおける鉄欠乏モデルにおいて、大豆フェリチンが酸化ストレス状態に与える影響の検討を行う。酸化ストレス状態は、細胞内の活性酸素種の産生量、酸化ストレスマーカー、抗酸化酵素の活性・遺伝子発現量などを指標に評価する。
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