研究課題/領域番号 |
21K05492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
松浦 信康 岡山理科大学, 生命科学部, 教授 (60281250)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | さとうきび / PPARγ / アゴニスト / さとうきび搾汁液 / 核内受容体PPARγ / 核内受容体 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は予備研究において、さとうきび搾汁液有機溶媒抽出画分に核内受容体Peroxisome Proliferator Activated Receptor-γ活性化作用を見出した。本研究では1)活性化物質の単離、精製及び構造解析、2)活性化物質によるPPAR-γ活性化機構の解明、3)活性化物質の定量系確立及び、活性成分の品種間変動、季節変動について検討を行う。さらに本研究結果をもとに、黒糖、きび糖等関連食品に含まれる活性化物質含量について評価を行い、血糖値上昇抑制活性に関するエビデンスを確立する。
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研究実績の概要 |
糖尿病予防及び治療薬開発を目的として、さとうきびに含まれる核内受容体PPARγ活性化物質の探索を行ってきた。昨年度までの研究において、reporter gene assay法を用いて、活性物質の安定性、分離方法について詳細に検討を行ってきた。その結果、活性化物質は、合成吸着樹脂HP-20に結合せず、逆相充填剤に結合することを明らかにした。そこでさとうきび搾汁液をHP-20にて処理したのち、逆相クロマトグラフィー及び高速液体クロマトグラフィーにて分離を行うことにより精製が可能であることを明らかにした。その際、活性化合物は、熱安定性は高いものの、酸性条件下において非常に不安定であることを明らかにした。 これらの情報をもとに、さとうきび搾汁液より、活性化合物の大量精製を行い、最終精製行程として、分取高速液体クロマトグラフィーを繰り返し行うことにより、50mg程度活性化合物を確保した。この量は、化学構造解析及び生物活性評価において、十分な量である。 化学構造解析にあたり、分子量スペクトル、核磁気共鳴スペクトル等、各種機器スペクトルデータを取得した。これらの結果から、活性物質の化学構造は脂肪族を基本骨格として有しており、部分構造として水酸基等、様々な置換基を有していることを明らかにした。部分構造の詳細については、現在検討を行っているところである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
活性物質の精製には成功したものの、その化学構造が非常に複雑であることがわかった。部分化学構造を含めた正確な化学構造を決定するために、さらに詳細なスペクトルの取得、化学変換等を行うことにより、構造解析の解明を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
化学構造の解明と並行して、脂肪細胞分化誘導促進活性について、遺伝子レベル、タンパク質レベルでの解明を行う。また活性化物質の定量系について確立し、様々なさとうきびに含まれる活性化物質の定量を行う。
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