研究課題/領域番号 |
21K05494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
高畠 令王奈 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (20463466)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 定量分析 / PCR / 1分子 / DNA / 低濃度 / 極低濃度 / 標準物質 |
研究開始時の研究の概要 |
PCRの確認配列が直列に多コピーつながった標準細胞を作出する。標準細胞を作出後、PCR用プレートに1細胞ずつ分注する。さらに、複数のリアルタイムPCR装置で精度評価を行う。本研究の遂行上、1コピー検出性能の評価が可能な標準物質が不可欠であることから、(株)リコーの協力を得て標準プレートを作出する。
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研究成果の概要 |
一般的に、PCRは、僅か1分子のDNAをも検出可能であると考えられてるが、そのような検証は未だなされていない。本研究では、PCRの標的配列を1個単位で制御可能な標準物質を作製、利用し、DNA1分子に対する検出性能の評価を目的としている。1コピーの検出性能を正確に評価するには、確実に標的配列を1コピー含む標準物質の存在が不可欠である。1コピーの標的配列と、それとは別の確認配列を同じプラスミドDNA分子内に複数コピー導入し、標準DNAとする。このような標準DNAの溶液を限界まで希釈し、確認配列によってDNAの存在を確認し、標的配列によって、DNA1コピー検出の有無を評価する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
化学分析において、偽陰性率とは、「陽性であることが既知の試料を陰性と判定した比率」を表す。しかしながら、従来の分析技術では、偽陰性率に関しては、ほとんどサンプリングに起因するもののみが考慮されてきた。ただし、サンプリングによる偽陰性率は、あくまでも選抜した検査用試料から標的を漏らしてしまう確率を示しており、必ずしも定義通りの偽陰性率の評価にはなっていない。「標的が存在しているにも関わらず検出されなかった」という、真の意味での偽陰性率の評価とは言い難い。本研究によって、PCR検査における真の意味での偽陰性率の評価が実現する。
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