研究課題/領域番号 |
21K05496
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所 |
研究代表者 |
吉光 真人 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 主幹研究員 (70321940)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 2Sアルブミン / 食用種子 / アレルゲン / LC-MS/MS / ペプチド / 消化 / 2Sアルブミンファミリー / アレルゲンコンポーネント / 一斉分析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、くるみ、カシューナッツ、落花生、大豆、そば、ごまを原因とした、即時型食物アレルギーの患者数が増加している。これら6食品には、2Sアルブミンファミリー(以下、2S-AF)と呼ばれるアレルゲンが共通して含まれる。2S-AFは、微量でも重篤なアレルギー症状を発症する。したがって、発症を防止するには、食品中の2S-AFを高感度かつ一斉分析可能な手法が必要であるが、既存法では対応が難しい。そこで本研究では、質量分析装置を用いて本手法を確立する。本研究を遂行することで、2S-AFの正確な食品中濃度、調理環境での残留性、調理加工への安定性の情報を明らかにでき、本アレルギーの発症防止対策を構築できる。
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研究実績の概要 |
近年、豊富な栄養成分を含む、くるみやカシューナッツ、大豆等の食用種子は、健康志向の高まりからその消費量が増加している。これに伴い、食用種子を原因とした即時型食物アレルギーの患者数が増加しており、その対策のひとつとして、最近、アレルギー表示が義務付けられた品目(特定原材料)にくるみが追加された。食用種子アレルギーの発症予防には、アレルゲン摂取量の制御が重要であり、日々の食事において非意図的なアレルゲンの混入を防止しなければならない。アレルギーの原因となるアレルゲンが複数存在する食用種子に対して、その混入を防止するためには、複数のアレルゲンを同時分析可能な、効率的で信頼性の高い分析法が必要となるが、現在までにその報告例は少ない。 本研究で取り組む分析法は、タンパクであるアレルゲンを酵素消化し、生じたペプチドを機器(LC-MS/MS)で測定する手法である。本年度は、2Sアルブミンファミリー(2S-AF)である大豆アレルゲンGly m 8に着目した。分析対象となるペプチドを選定し、その分析条件を最適化した。また、豆類、野菜類、果物類の実試料を用いて、選定したGly m 8由来ペプチドのクロマトグラムピークに妨害がないことを確認し、ペプチドの特異性を確認した。同様の手法を用いて、入手した4種類のアレルゲン標準品:クルミJug r 1、ピーナッツAra h 2、カシューナッツAna o 3、ごまSes i 1について、前年度に引き続き、分析条件の最適化を検討した。今後は、これらの分析条件を同時分析に向けて統合し、分析法の確立を目指す。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
入手したアレルゲン標準品の分析条件の最適化、およびGly m 8の分析に用いるペプチドの決定と分析条件の最適化、抽出条件の検討に時間を要し、さらに事業所の移転に伴って業務量が増加したため、計画よりも研究の進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
まず、患者数が増加しているクルミJug r 1、および検討が進んでいる大豆Gly m 8について、同時分析法を確立し、実態調査を行う。同時に、界面活性剤を用いた抽出法、あるいは国の通知法で用いられているELISA検査と同様の抽出法等を検討し、食品からの2SAFの抽出条件の最適化を検討する。
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