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キクタニギク自家和合性遺伝子座Csc1原因遺伝子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21K05564
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39030:園芸科学関連
研究機関高知大学

研究代表者

中野 道治  高知大学, 教育研究部自然科学系農学部門, 准教授 (40705159)

研究分担者 草場 信  広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (20370653)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード野生ギク / 自家不和合性 / ポジショナルクローニング / 自家和合性 / キクタニギク / ゲノム解析 / キク
研究開始時の研究の概要

キクタニギクに見出された自家和合性遺伝子座Csc1のポジショナルクローニングを進める。これまでの解析で候補とされたSLPK遺伝子を中心に研究を進めることで自家和合性の機構解明を目指し、栽培ギク等を用いた機能検定を行うことで応用の可能性を探る。本研究により、アブラナ科以外では詳細な解析が進んでいない胞子型自家不和合性について、キク科で初めてのメカニズム解明につながることが期待される。

研究成果の概要

キクは高次倍数性、自家不和合性のため重要形質の遺伝解析は進んでいない。本研究ではGojo-0ゲノム情報を活用し自家和合性変異の機構解明を目指した。以前に862kbと狭められた候補領域について解析を進めたところさらに下流の領域が候補と考えられ、この領域内のLRK遺伝子にトランスポゾン挿入が見つかったため候補として解析を進めた。このLRK遺伝子は柱頭で高く発現しており、挿入変異がは同一産地内の自家不和合性系統に見られず重要な候補遺伝子と考えられた。Csc1遺伝子がS遺伝子であるかModifier遺伝子であるかを遺伝学的に解析したところ、S遺伝子として作用することが明らかとなった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Csc1遺伝子座はキク属において初めての自家和合性遺伝子であり、その解明はキク育種への貢献だけでなくキク科の自家不和合性機構の解明につながると期待される。本研究でCsc1の理解が進んだが、特にCsc1がS遺伝子として作用することが明らかとなったことは、植物最大の科であるキク科における初めての自家不和合性メカニズムの解明に向けて重要な知見となることが期待される。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] A chromosome-level genome sequence of Chrysanthemum seticuspe, a model species for hexaploid cultivated chrysanthemum2021

    • 著者名/発表者名
      Nakano Michiharu、Hirakawa Hideki、Fukai Eigo、Toyoda Atsushi、Kajitani Rei、Minakuchi Yohei、Itoh Takehiko、Higuchi Yohei、Kozuka Toshiaki、Bono Hidemasa、Shirasawa Kenta、Shiraiwa Ippei、Sumitomo Katsuhiko、Hisamatsu Tamotsu、Shibata Michio、Isobe Sachiko、Taniguchi Kenji、Kusaba Makoto
    • 雑誌名

      Communications Biology

      巻: 4 号: 1 ページ: 1167-1167

    • DOI

      10.1038/s42003-021-02704-y

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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