研究課題/領域番号 |
21K05574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大野 翔 京都大学, 農学研究科, 助教 (10722001)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | トウガラシ / アントシアニン / エピジェネティクス / MYB転写因子 / レトロトランスポゾン / DNAメチル化 / 着色変動 / MYB |
研究開始時の研究の概要 |
アントシアニンを蓄積するトウガラシ ‘Peruvian Purple’から枝変わりによって生じたUP系統は同一個体内において紫花・白花・紫と白の複色花を同時に着生する着色変動性を示す.本研究では遺伝解析・エピジェネティクス解析・着色変動性に関与する環境要因の探索を行い,UP系統の着色変動を引き起こす遺伝子の特定と着色を制御するエピジェネティックなメカニズムの解明を行う.
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研究成果の概要 |
アントシアニンを蓄積するトウガラシ ‘Peruvian Purple’から枝変わりによって生じた着色変動性を示すUP系統の着色変動メカニズムを解析した.着色変動の原因遺伝子はアントシアニン生合成の転写因子CaMYBAを含む約1Mbの領域に座乗することが示唆された.CaMYBAに挿入しているレトロトランスポゾンLINE-1の5’末端領域のDNAメチル化と着色に相関がみられたことから,この領域のDNAメチル化の変動がUP系統の着色変動性に関与すると考えられた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
園芸植物において,同じ遺伝背景を有しながらも異なる表現型を示すことが多くあり時には問題となるが,その多くで詳細なメカニズムは明らかになっていない.本課題ではそのモデルとして,突然変異により着色変動性を示すようになったトウガラシのUP系統の着色変動メカニズムを解析している.本研究によって,着色変動に関わると考えられるDNAメチル化領域を特定することができ,さらにMcrBC-PCRによる判別マーカーも作出できたことから,今後さらに研究を進めることで環境要因が及ぼすエピジェネティックな影響を解析できるようになったと考えている.
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