研究課題/領域番号 |
21K05577
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
増田 順一郎 宮崎大学, 農学部, 准教授 (60452744)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 球根形成 / 球根休眠性 / 食用ハス / ユリ / RNAseq / レンコン / 休眠導入 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、レンコンを用いた球根形成現象の分子機構の全容解明とユリを用いた休眠導入現象の全容解明を行い、球根形成現象と休眠導入現象との関係性を明確化するとともに、レンコンあるいはユリで明らかになった分子機構の進化的保存性について球根アイリスを用いて検証を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では,食用ハスの実生栽培における最適施肥量を調べるとともに,球根形成における植物ホルモンの発現量解析を行った.RT-PCRの結果から,根茎で9種のジベレリン生合成酵素遺伝子,8種のジベレリン代謝酵素遺伝子の発現が確認された.一方,アブシジン酸の生合成酵素遺伝子では16種,アブシジン酸代謝酵素遺伝子では7種の遺伝子の発現が確認された.また,トランスクリプトーム解析から,肥大根茎と伸長根茎との比較において,ジベレリンおよびアブシジン酸生合成酵素・代謝遺伝子群において,複数の遺伝子で発現量に違いが認められた.加えて,テッポウユリおよびタカサゴユリの球根休眠性に関する生態的特性についても調べた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,球根形成現象あるいは球根休眠現象の分子機構を解明するための理想的な研究材料が見出せなかったことにより,球根形成および球根休眠現象の分子機構の解明は他の生命現象に比べ大きく後れをとっており,球根植物の共通した休眠の概念が確立されていない.理想的な研究材料を用いて,球根形成現象および球根休眠現象の分子機構の違いを明らかにすることで,球根植物に共通した新たな休眠の定義について提唱するだけではなく,球根形成,球根休眠を制御している遺伝子を標的にした革新的な品種技術開発の基礎を構築することができると考えられる.
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