研究課題/領域番号 |
21K05612
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
山内 健生 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (00363036)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | マダニ / 分類 / 形態 / 宿主 / 分布 |
研究開始時の研究の概要 |
日本産マダニ類全種の形態記載(図には線画,カラー写真,およびSEM写真を併用),宿 主リスト,分布図を完備し,マダニ媒介感染症対策の基盤を確立する.得られた結果は,学 術論文として発表する.
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研究実績の概要 |
栃木県足利市においてイノシシとニホンジカに付着するマダニ類を調査し,南方系の種であるタカサゴキララマダニが当地に定着していることを明らかにした.従来,栃木県においてタカサゴキララマダニの記録はほとんど知られていなかった.ところが,近年,タカサゴキララマダニによる人体刺症が栃木県足利市などで多く発生していることを受け,同市の猟友会の協力のもと,捕獲されたイノシシとニホンジカの体表に付着するマダニ類を1年間にわたって調査した.その結果,イノシシからは多くのタカサゴキララマダニが採取され,タカサゴキララマダニが当地に定着していることを明らかとなった.この結果は,近年になってタカサゴキララマダニの分布が拡大し,従来は本種による被害がみられなかった地域においても本種による人体刺症が増加していることを示すものである. また,鳥取県初記録となるコウモリマダニを岩美町の洞窟内の壁面から記録した. さらに,マダニ媒介人獣共通感染症対策における統合的管理の課題について総説を発表した.野生動物におけるマダニと病原体の両方の発生を防止する生態系管理のあり方を明らかにするためには,さらなる研究が必要である.そのような対策は,生物多様性の保全に基づき,場合によってはゾーニングと組み合わせて行う必要がある. その他,北海道北部と東部を中心に野外調査を実施した他,研究室の未整理標本を整理した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症のため出張が困難であり,遠方でのサンプリングができなかったため.
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今後の研究の推進方策 |
分類学的に未解決な部分が残っている日本産マダニ属,チマダニ属,カクマダニ属について分類学的な研究を進めることができるように新鮮な標本の入手を試みる.特に南西諸島を中心とした離島におけるマダニ相の解明を進めることで,こうした研究を進めたいと考えている.
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