研究課題
基盤研究(C)
環境中の多種多様な化学物質を検出する昆虫の触角に着目し、触角で機能する化学感覚受容体であるイオノトロピック受容体(IR)や味覚受容体(GR)を発現させた細胞系統、すなわち「センサ細胞」を確立して、アミン類や二酸化炭素などの多様な化学物質を高感度・選択的に検出できる匂い検出素子を作出する。そして、嗅覚受容体(OR)を加えた全3種類の化学感覚受容体(OR、IR、GR)をそれぞれ発現させたセンサ細胞を同一基板上にアレイ化したチップの開発を通して、昆虫のように環境中の多種多様な化学物質を応答パターンとして検出できる嗅覚センサの開発基盤の確立を目指す。