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小規模わさび田の価値を再認識する -静岡市のわさび田を対象として

研究課題

研究課題/領域番号 21K05662
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分39070:ランドスケープ科学関連
研究機関東海大学

研究代表者

竹内 真一  東海大学, 海洋学部, 教授 (30268817)

研究分担者 田中 伸彦  東海大学, 観光学部, 教授 (70353761)
篠崎 圭太郎  南九州大学, 環境園芸学部, 都城事務部フィールドセンター課 主任 (30842306)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードわさび田 / 水温 / 微気象 / 観光 / 石積み / 水管理 / 用水 / ヒノキ / 樹液流 / 観光資源 / わさび / ボーエン比法 / マイクロライシメータ法 / 環境評価 / セラピー基地
研究開始時の研究の概要

気候変動の影響を受けやすい渓流水源に依存する静岡市の小規模水わさび田の環境価値を再認識するために、農業水利学や造園学および観光学のアプローチから、①わさび栽培を持続的に行うために必要な水量や水温の情報を明らかにして、その成立環境の評価と持続性の検討を行い、②わさび田の観光資源としての価値を評価し、セラピー基地としての可能性を検討し、世界農業遺産に認定された静岡水わさび栽培の持つ価値を学術的に評価する。

研究成果の概要

安倍川上流のわさび田では冬期の水不足が顕著であり、品質劣化が懸念されている。2か所のわさび田の水温分布は10~18℃で推移した。標高の高い調査地では、水源の湧水量が不安定でわさびの生育適温下限値8℃を下回る日数が年間50~80日となった。標高の低い調査地では同日数は11 日であり、安定していた。わさび用水の影響を受けた2高度の気温差が逆転し、蒸発散量を求めるボーエン比熱収支法の適用を困難とした。わさび田上位部のヒノキ林分における渇水期の樹液流動が活発であったことから、わさび用水との水競合が伺えた。わさび田を取り巻く観光構造は、宿泊施設の集積地および目的地としての選択が限定されていた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

わさびの正常生育に最も重要な水温情報を長期間で複数地点において得た点、わさび田の微気象環境がモザイク状に成立していることを計測事実として得た点、冬季の低温期にわさび用水が田面表層10cmの気層を加温していることを示した点は、貴重な学術的成果である。さらに本研究はわさび田の多面的な機能として、セラピー効果や観光構造などに言及した点は社会的な意義を提示した内容となっている。わさび栽培者の認識に科学的な調査結果を加えて情報を発信することで、小規模わさび栽培の価値を広く認識してもらうために有用である。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 2022

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] ワサビ田の微気象構造とその上位部に生育するヒノキの樹液流測定2024

    • 著者名/発表者名
      竹内真一、田中伸彦、篠崎圭太郎
    • 学会等名
      日本森林学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 観光資源としてのワサビの現状と課題2024

    • 著者名/発表者名
      田中伸彦、竹内真一
    • 学会等名
      日本森林学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] 静岡市における小規模わさび田の文化的景観を取り巻く観光構造2023

    • 著者名/発表者名
      田中伸彦, 竹内真一, 髙橋美里, 霜田孝太郎, 中村麟太郎
    • 学会等名
      日本森林学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 森・里山を活用した癒しのプログラムの試行 静岡県川根本町と牧之原市で2023

    • 著者名/発表者名
      竹内真一、竹内俊明
    • 学会等名
      日本森林学会大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 小規模わさび田の価値を再認識する ―静岡市のわさび田を対象として2022

    • 著者名/発表者名
      竹内真一
    • 学会等名
      日本森林学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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