研究課題/領域番号 |
21K05670
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
太田 徹志 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10753717)
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研究分担者 |
溝上 展也 九州大学, 農学研究院, 教授 (00274522)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 空中写真 / SfM / 森林管理 / 時系列 |
研究開始時の研究の概要 |
森林の減少・劣化を高精度かつ安価にモニタリングする技術の開発が求められている。森林減少・劣化は森林の3次元構造の変化に他ならないので,森林減少・劣化量のモニタリングは,森林の3次元構造の変化を定量化と言い換えることができる。本研究では,長期間にわたり撮影された空中写真から,森林の3次元構造の変化を求める手法の確立を目指す。具体的には,長期間に渡り継続して撮影された空中写真から森林の三次元構造の変化量を軌跡として定量化する。定量化した変化量を利用することに表現することで,地標高データを使用せずに森林減少・劣化を推定する技術を開発する
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研究実績の概要 |
持続可能な森林管理の実施には林分構造の定期的な把握が必須である。しかしながら森林は広大である。それゆえ森林のモニタリングは容易でなく,かつ費用も高額となる。そこで安価で効率的な森林モニタリング手法の構築が求められている。本研究では日本でおおよそ50年前から撮影が続く空中写真に着目した。これらの空中写真を連続的に活用することで,安価に林分構造を推定できるのではないかと考えた。つまり本研究の目的は時系列空中写真による安価で正確な林分構造変化の推定技術開発することである。 2022年度は,地上データの測定および集計と空中写真の処理を予定していた。地上データの測定は2021年に調査した大分県内の施業試験地プロットに隣接する地域を対象に実施した。調査項目は胸高直径および樹高を測定であり,プロット内のすべての植林樹種を対象に実施した。また,異なる地域での対象地の追加を検討するため,既存の調査試験地の概況をチェックした。空中写真の処理に関しては,新しい空中写真から順序立てて,三次元処理を進めている。2016年が購入できた最新の空中写真であったため2016年の3次元化処理をまず行った。それ以前の空中写真を三次元化する際は,位置の補正が必要である。そこで2016年の三次元情報の内,明らかに水平位置,垂直位置が変化しない地点を対象に位置情報のサンプルを収集し,これらを真値として逐次補正することで過去の空中写真の三次元処理を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フィールド調査が完了しなかった。対象地の追加を検討した地点について,調査可能と判断したため2022年度中の調査を試みたが,調査を完了できなかった。2023年度に実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
フィールド調査を完了する。また,空中写真データの3次元化が完了次第,時間的な推移について定量化を図る。
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