研究課題/領域番号 |
21K05687
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
楠本 聞太郎 九州大学, 農学研究院, 助教 (90748104)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 生物多様性 / 種分布モデル / 将来予測 / 気候 / 生理特性 / 森林動態 / デモグラフィー / マクロ生態学 / 生息適地モデリング / 環境ニッチ / 天然更新 / 種子 / 種分布モデリング / 出現データ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本の亜熱帯から温帯域を代表する広葉樹種(ブナ、クスノキ、ムクロジ、ヤナギ、カバノキなど)について、種子の散布・生存・発芽に関わる温湿度特性を調査・分析し、それらを反映した生息適地モデルを構築する。このために、1)野外観察、文献調査、物理特性測定、発芽実験を行い、種子特性の網羅的なデータベースを構築し、2)10-㎞ 2 グリッドスケールの種の出現記録と気候データを用いて、散布・定着・生存適地それぞれの地理分布を予測する生息適地モデルを構築し、3)構築したモデルを気候変動シナリオに投影し、樹木種ごとの更新適地の将来変化を予測する。
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研究成果の概要 |
気候変動による樹木種の分布変化を予測するアプローチを検討した結果、種の出現記録に対して、生理・繁殖のデータが乏しいため、地理分布データを用いてこれらのパラメータを推定するインバース・モデルが有効であると考えられた。また、樹木種毎の動態パラメータを得るために、沖縄島北部の森林モニタリングデータから、種レベルの成長率、枯死率、新規加入率、萌芽更新率を明らかにした。さらに、マクロスケールの分布データと種子の機能特性を分析し、気候フィルターの影響を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
気候変動に対する生物多様性の変化を予測することは、将来的な保全・再生のプランニングにおいて重要である。また、多種系を扱う上で、予測手法の主流となっている相関ベースのアプローチと、生理・生態メカニズムを組み込んだ機構論的アプローチの併用は、観測データの充実化とモデルの改良の両方の側面で重要である。
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