研究課題/領域番号 |
21K05698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 飛島建設株式会社技術研究所 |
研究代表者 |
村田 拓海 飛島建設株式会社技術研究所, -, 研究員 (40829959)
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研究分担者 |
沼田 淳紀 飛島建設株式会社技術研究所, -, 主席研究員 (10443649)
北原 文章 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (50582748)
宮島 昌克 金沢大学, 地球社会基盤学系, 教授 (70143881)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 丸太 / B材.C材 / 液状化 / 地盤補強 / 中大径木 / 節丸太 / 継ぎ丸太 / テーパー / 地盤の鉛直変位 / B材C材 / 木杭 / 地盤災害軽減 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,B材およびC材を地盤災害軽減策に活用することで高付加価値化し,持続可能な森林経営と気候変動緩和,および,安心・安全な社会の実現を同時に目指すことである。 本研究は,B材およびC材の欠点と考えられてきた特徴(細り,節,曲がり)を杭の力学的視点で整理し,模型実験,現場実験,数値解析によりそれぞれの杭として特徴を定量評価するものである。また,幹材積式の基となった伐倒データに基づきテーパー推定式構築をするとともに,木杭として供給可能なB材およびC材の量を調査する。さらに,一連の成果に基づき,地盤災害軽減策へ活用した際の丸太価格を試算し,これによりB材およびC材の付加価値を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,B材およびC材の地盤工学的な特性を解明したうえで,液状化対策や地盤補強などの地盤災害軽減技術への適用性を検証することである.本研究では,室内模型実験,現場実証実験,過去のデータ分析により,丸太打設による地盤の鉛直変位特性,節丸太および継ぎ丸太の鉛直支持力特性,丸太のテーパー率に影響を与える要因を明らかにした.さらに,これらの結果に基づいて,B材およびC材の地盤災害軽減技術への適用性を検証し,具体的な適用方法を示した.また,今後増加が想定される中大径のB材およびC材についても,海外事例調査に基づき地盤災害駅現技術への適用性を検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果により,B材およびC材を地盤災害軽減技術に活用できることが明らかとなった.これにより,B材およびC材の新たな市場の開拓と,それに伴うこれら木材の価値向上が期待される.また,森林所有者に還元される利益が多くなるため,再造林とそれに伴う持続可能な森林経営の促進が見込まれる.さらに,地盤災害軽減技術として使用するB材およびC材は,生物劣化の心配がない地下水位以深の地中に打設されるため,これらの木材に固定された炭素は半永久的に地中に固定される.このように,本研究の成果により,持続可能な森林経営の促進と気候変動緩和への貢献が期待される.
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