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脂肪酸を用いたクロマグロ仔魚の高成長維持機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K05738
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関国立研究開発法人水産研究・教育機構

研究代表者

平岡 優子  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産資源研究所(横浜), 主任研究員 (50865178)

研究分担者 安藤 靖浩  北海道大学, 水産科学研究院, 准教授 (30261340)
橋本 博  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(長崎), 主任研究員 (70522746)
小出 佑紀  国立研究開発法人水産研究・教育機構, 水産技術研究所(長崎), 研究員 (20955778)
研究期間 (年度) 2022-02-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードクロマグロ / 仔魚 / 脂肪酸分析 / DHA / 成長率 / 生残過程 / 初期生残 / 高度不飽和脂肪酸 / 成長
研究開始時の研究の概要

本研究では,飼育環境下において高成長個体と低成長個体を比較し,生き残りやすい(=高成長)の仔魚の特徴を,高度不飽和脂肪酸の局在から明らかにする。具体的には,眼部・頭部・体部の脂肪酸含有量と組成から,どのような機能(視力・学習能力・栄養状態)を優先的に発達させた仔魚が高成長を示すかを明らかにする。さらに,飼育仔魚と天然仔魚との比較から,両環境下においてどのようなプロセスを経て高成長を維持しているのかを具体的に特定する。

研究実績の概要

クロマグロは天然・飼育両環境下において高成長個体が選択的に生残することが分かっている。しかし,野外調査では生残個体しか採集できないため,個体単位で生じる生残過程について具体的に解明することは困難である。そこで本研究では,飼育環境下において高成長個体と低成長個体を比較し,生き残りやすい(=高成長)の仔魚の特徴を,高度不飽和脂肪酸の局在から明らかにする。具体的には,眼部・頭部・体部の脂肪酸含有量と組成から,どのような機能(視力・学習能力・栄養状態)を優先的に発達させた仔魚が高成長を示すかを明らかにする。
2023年度は野外採集個体の脂肪酸分析を行った。クロマグロの主要な産卵場である南西諸島海域(N=20)と日本海(N=24)で採集した体長範囲4.7㎜から6.9 ㎜のクロマグロ仔魚について部位別(頭部・眼部・体部)の脂肪酸分析を実施した。各部位の結果を前年度に実施した飼育個体の脂肪酸組成と多変量解析により比較したところ、野外で採集した仔魚は飼育仔魚でみられた高日齢および高成長の個体の脂肪酸組成の特徴を備えていることが示された。具体的には、ω3系のDHAやEPAの割合が高く、ω6系のARAの割合が低かった。また、部位ごとの特徴は、飼育仔魚と野外仔魚で共通していた。ただし、全体の脂肪酸組成を表す主座標分析では、第一軸によって飼育個体と野外個体で分かれており、成長や部位の違いよりも生息環境(飼育か野外か)の違いによる脂肪酸組成の違いのほうが大きいことが分かった。これは異なる餌料環境を反映した結果と考えられる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は野外で採集したクロマグロの仔魚について、部位別(頭部・眼部・体部)の脂肪酸組成を得ることに成功しており、予定通りに進捗している。そのため、今年度はおおむね順調に進捗していると評価した。

今後の研究の推進方策

データ解析および論文執筆を行いつつ、不足している情報を補うための脂肪酸分析を実施する。具体的には、サンプル数の比較的少ない飼育時の人工飼料の分析、野外採集仔魚の分析を引き続き行う予定である。

報告書

(2件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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