研究課題/領域番号 |
21K05757
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40030:水圏生産科学関連
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研究機関 | 福島工業高等専門学校 |
研究代表者 |
柴田 公彦 福島工業高等専門学校, 化学・バイオ工学科, 准教授 (10369928)
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研究分担者 |
阿部 勝正 函館工業高等専門学校, 物質環境工学科, 准教授 (40509551)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | D-アスパラギン酸 / アスパラギン酸ラセマーゼ / D-アスパラギン酸オキシダーゼ / 棘皮動物 / ヒトデ / ナマコ / D-アミノ酸 |
研究開始時の研究の概要 |
ナマコやウニは水産上、重要な生物種であるが、天然資源は急激な減少傾向にある。ナマコやウニの資源量の回復と安定した生産を実現するためには、効率的かつ計画的に種苗を供給することが不可欠である。そのため、親個体の性成熟を人為的に誘起する技術の確立が喫緊の課題となっている。本研究では、天然成分であるD-アスパラギン酸を利用して、ナマコやウニの新しい人工催熟法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、ナマコやウニの性成熟を人為的に誘起するためのメカニズムを解明することを目指し、D-アスパラギン酸およびその代謝酵素に注目した。まず、ナマコの生殖腺におけるD-アスパラギン酸含有量およびアスパラギン酸ラセマーゼ活性を測定し、これらが生殖腺の成熟に関与している可能性を示した。また、イトマキヒトデのアスパラギン酸ラセマーゼ遺伝子およびD-アスパラギン酸オキシダーゼ遺伝子を単離し、その遺伝子発現解析に着手した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ナマコやウニの性成熟に関与するメカニズムを分子レベルで解明することを目指している。これにより、水産業における種苗供給の効率化に寄与することが期待される。特に、D-アスパラギン酸とその代謝酵素が性成熟に果たす役割を明らかにすることで、棘皮動物の生理学的理解を深め、これらの資源の持続可能な利用に向けた科学的基盤を提供することができる。また、本研究の成果は、他の水産生物における応用の可能性も示唆しており、広範な社会的意義を持つと考えられる。
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