研究課題/領域番号 |
21K05818
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41020:農業社会構造関連
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研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
上田 賢悦 秋田県立大学, 生物資源科学部, 教授 (70611226)
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研究分担者 |
清野 誠喜 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (90225095)
滝口 沙也加 宮城大学, 食産業学群, 助教 (80882331)
渡部 岳陽 九州大学, 農学研究院, 准教授 (10371014)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | リーダーシップ / 農業経営人材 / 研修プログラム / 農業経営塾 / 農業リーダー人材 / PAC分析 |
研究開始時の研究の概要 |
不確実性の高い経営環境に対応した先進的農業経営体を確保していくには,「農業・農村の次世代を担うリーダー人材とその組織をどのように育てていくべきか」という問いに答えることが重要と考えられる。 そこで,本研究では新たに求められるリーダーシップの「特性」とリーダー人材の「資質」に「育成」という視点を加えて,リーダーシップ研究(リーダーシップという現象を明らかにする)とリーダーシップ開発研究(リーダーシップを開発しようとするもの)を連動させることで次世代農業リーダー人材育成プログラムの枠組みを示し,その実践方策の提言を行うことを目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は,①次世代農業リーダー人材のリーダーシップ研究(リーダーシップ形成プロセスを捉える)と②次世代農業リーダーのリーダーシップ開発研究(リーダーシップ育成プログラムの開発)を連動させることで,次世代農業リーダー人材育成プログラムの枠組みを示し,その実践方策の提言を行うことを目的とする。 今年度も引き続き、上記②の研究を中心に実施した。具体的には,農業リーダー人材育成プログラム「秋田県次世代農業経営者ビジネス塾」受講者のリーダーシップ行動の変化を教育効果として測定する昨年度のプレ調査結果を参考に,農業人材育成プログラムの改訂を行った。そして,改訂版の農業リーダー人材育成プログラム受講者のリーダーシップ行動の変化を教育効果として測定するアンケート調査(10名のデータを回収)を実施した。プログラム受講により,「経営に対する長期的な視点を持つ力」「自分の判断で業務を遂行する力」「業務を効果的に進めるために工夫する力」等のリーダーシップ行動に関係する知識・スキルの獲得がみられ,それらを農業経営の現場で「試行」していることも確認できた。 以上に加えて,臨床心理学の手法であるPAC(Personal Attitude Construct)分析を適用し,リーダーシップ人材の態度や姿勢に対するフォロアーの共感について分析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由 進捗状況を以下の点から評価する。 1点目は,組織的・企業的農業経営におけるリーダー人材複数名へのヒアリング調査,人材育成プログラム実施主体(都道府県や金融機関等)へのヒアリング調査を実施する予定であったが,新型コロナウイルス感染拡大下のためその実施を控えた。 2点目は,昨年度実施した農業リーダー人材育成プログラム受講者のリーダーシップ行動の変化を教育効果として測定するプレ調査の結果を参考に,農業人材育成プログラムの改訂を行った。 3点目は、農業リーダー人材育成プログラム受講者のリーダーシップ行動の変化を教育効果として測定するアンケート調査(10名のデータを回収)を実施したことである。
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今後の研究の推進方策 |
1)未実施となっている組織的・企業的農業経営におけるリーダー人材を対象とした定性調査について、民間コンサルタントの協力を得ながらサンプル数(5名程度)を確保し、調査を実施する。 2)人材育成プログラム実施主体(都道府県や金融機関等)へのアンケート調査およびヒアリング調査を実施する。現在、調査対象のリスト化を行っている。 3)農業リーダー人材育成プログラム受講者および修了者を対象としたPAC分析調査を実施する。
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