研究課題/領域番号 |
21K05826
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 長野大学 |
研究代表者 |
満尾 世志人 長野大学, 環境ツーリズム学部, 教授 (90736951)
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研究分担者 |
安田 浩保 新潟大学, 災害・復興科学研究所, 研究教授 (00399354)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 耕作放棄 / 生物多様性 / 里山 / ため池 / 自然災害 / 水田生態系 / 圃場整備 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国の里山は全球的な生物多様性ホットスポットであるが、耕作放棄や気候変動に伴う自然災害の増大によって中山間地を中心にその構造は大きく変化している。本研究では、放棄の進行と自然災害が里山の水生生物に及ぼす影響の定量評価に取り組む。具体的には、まず放棄の進行状況と魚類・両生類の関係について解析を行い、ハイリスク種の抽出を行う。次に、現地観測と数値計算により放棄地が流域の流出特性に与える影響を推定し、ハイリスク種と激甚気象の関係について解析を行うことで、放棄と気象災害による複合的影響について評価を行う。そして、これらを基に圃場の類型化を行い、里山の持続可能性を実現する管理手法の提案を目指す。
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研究実績の概要 |
我が国の里山は全球的な生物多様性ホットスポットであるが、耕作放棄や気候変動に伴う自然災害の増大によって中山間地を中心にその構造は大きく変化してい る。日本政府や国連は、持続可能な農業への転換を地球環境問題における最重要課題の一つとしている。申請者は水田生態系における魚類の動態について解析を 進めてきており、放棄地周辺でドジョウの生息確率低下することを見出した。本年度は、ため池における代表的な維持管理作業である池干しに注目し、池干しの頻度が生物相に与える影響について明らかにすることを目的とした。長野県上田市に位置する26のため池を対象に生物相と管理状況に関する調査を実施した結果、管理頻度は魚類と甲殻類の種数と負の関係が認められ、高頻度の池干しによる累積的な影響が群集集合を妨げていると考えられた。また、ウシガエルの個体数は池干し頻度の高い池ほど少ない傾向が認められ、幼生で越冬する本種の防除策として池干しが効果的であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新たな調査サイトの設定は進んでいるが、想定していたサンプルを得ることはできていない。
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今後の研究の推進方策 |
選定した新たな調査サイトにおいて比較可能なデータを得るとともに、当該調査地においても単独で解析可能なサンプルを得る。
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