研究課題/領域番号 |
21K05891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
友永 省三 京都大学, 農学研究科, 助教 (00552324)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 黒毛和種 / メタボロミクス / 枝肉成績 / アミノ酸 / 有機酸 / ビタミン / ワイドターゲットメタボロミクス / アミノ酸代謝 / 有機酸代謝 / ビタミン不足マーカー / アンターゲットメタボロミクス / 枝肉形質 / 脂肪交雑 / 血漿 / 短鎖脂肪酸 / メタボローム解析 / 黒毛和種牛 |
研究開始時の研究の概要 |
血漿メタボローム解析による黒毛和種の肥育期代謝と出荷時の枝肉形質の関連解析を目的とする。全肥育期間の血漿メタボローム解析から、脂肪交雑を含む枝肉成績や成長指標との関連を解析する。既に得ている肥育中期の解析結果に基づき、キヌレニンが脂肪細胞の分化に及ぼす影響を調べる。また、他のトリプトファン代謝物質についても同様に調べる。脂肪細胞への分化に及ぼす影響が認められた場合、その作用機構解明のために代謝フラックス解析などを検討する。
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研究成果の概要 |
血漿メタボローム解析を用いた黒毛和種の代謝と枝肉形質の関連解析を目的として以下の検討を行った。肥育期における血漿メタボローム解析で用いる分析系において、従来法よりも優れた分析系を確立した。その中には、アミノ酸代謝、脂肪酸代謝、有機酸代謝およびビタミン代謝の把握に有用なものが含まれる。次に、本分析系を用いて肥育期代謝と枝肉形質の関連解析を行ったところ、幾つかの代謝経路の関連が推測されたが、当初期待していたキヌレニンとの関連は認められなかった。ただし、肥育中期におけるビタミンA制限との関連においては、キヌレニンが示唆されたことから更なる研究の必要性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果から、黒毛和種における代謝研究において有用な分析法を提案することができた。具体的には、アミノ酸、有機酸およびビタミンといった、黒毛和種の枝肉成績に大きく関与する重要な栄養素代謝の関連研究の発展に貢献することが期待される。本分析法は、原著論文として公開しており他の研究者も用いるようになることが期待される。
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