研究課題/領域番号 |
21K05931
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
伊藤 めぐみ 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (50390852)
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研究分担者 |
山田 一孝 麻布大学, 獣医学部, 教授 (80292093)
豊留 孝仁 帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (90422245)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ペンギン / アスペルギルス / アンケート / ストレス指標 / 抗体検査 / 免疫機能 / 低減対策 |
研究開始時の研究の概要 |
鳥アスペルギルス症は鳥類に発生する呼吸器疾患であり、飼育下のペンギンの主な死亡原因となっている。アスペルギルス症の発症を決定づける因子として、個体による免疫機能の差が疑われるものの、そのメカニズムは不明である。本研究では、免疫機能からアスペルギルス症の発症メカニズムを検討し本症の発症リスクを評価する。血液などのスクリーニング項目を検討し早期診断の精度向上を目指す。これらの結果をもとに感染制御対策マニュアルを作成し、ペンギンのアスペルギルス症が発生している施設において低減対策の実証実験を行う。
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研究実績の概要 |
ペンギンのアスペルギルス症の発生状況を明らかにする目的で日本動物園水族館協会に依頼したペンギンを飼育する動物園・水族館へのアンケート調査を解析し、海獣技術者研究会にて発表した。同内容を論文投稿中である。 ペンギンの免疫低下の要因のひとつと考えられるストレス状態を明らかにする目的で、暑熱期、換羽期、繁殖期、疾病発症時のペンギンについて糞中コルチコステロン濃度を測定し、これらのペンギンがストレス状態にあることを示した。本内容を、日本野生動物医学会において発表した。 高精度なスクリーニング指標としてオクタロニー法を用いてペンギンの血中アスペルギル抗体を計測した。これまでヒトの検査センターで実施していたCF法に比較し、ペンギンの状態を正しく反映した結果が得られた。 血液検査でアスペルギルス症を疑う所見が得られたペンギンおよびそれらの経過観察として延べ11羽のCT検査を実施した。気嚢への液体貯留が認められたペンギンでは、穿刺液を採取可能であり、アスペルギルス症の生前診断への利用が期待された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アンケート調査からアスペルギルス症のリスク要因に関する有益なデータが得られたことに加え、糞中コルチコステロン濃度からペンギンのストレス状態を評価できたこと、オクタロニー法による抗体検査を実施できたことから、順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
ペンギンの糞中コルチコステロン濃度測定によるストレス状態の評価について論文投稿を行う。CT検査により気嚢に液体の貯留が認められたペンギンについて穿刺液からのアスペルギルス症生前診断の可能性を検討する。 アンケート調査結果をもとにペンギンのアスペルギルス症予防のための冊子を作成する。
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