研究課題/領域番号 |
21K05949
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
山本 佑 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 動物衛生研究部門, 上級研究員 (30462542)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 鶏 / 鶏貧血ウイルス / 感染機構 / 持続感染 / ウイルス検出法 |
研究開始時の研究の概要 |
鶏貧血ウイルス(CAV)は、鶏に感染して発育不良や免疫力の低下を起こすことで、世界各地の養鶏産業に慢性的な悪影響を及ぼしている。CAVは鶏の体内で免疫反応を回避しながら持続的に感染することで、鶏群においてウイルスを維持している可能性がある。本研究では、鶏を用いた長期間のCAV感染実験を行い、鶏の体内を複数の高感度なウイルス検出法を用いて解析し、CAVの持続感染の有無の検証や感染機構の解明に取り組むことである。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、鶏に慢性的な発育不良や免疫不全を起こす鶏貧血ウイルスが、鶏の体内において持続的な感染を起こし得るかを明らかにすることである。本研究で我々はin situ hybridization法による病理組織学的な高感度ウイルス検出技術を確立した。また鶏を用いた長期のウイルス感染実験を実施し、鶏貧血ウイルスに対する中和抗体を体内に保有する鶏の一部の臓器において、ウイルスの遺伝子や抗原が発現し得ることを実験的に証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
鶏貧血ウイルス感染症は鶏に発育不良や免疫不全を起こすことで養鶏産業に慢性的な悪影響をもたらす疾病である。鶏貧血ウイルスは養鶏施設からの根絶が難しく、これにはウイルスの何らかの特性が関与している可能性がある。本研究では、in situ hybridization法を用いた高感度ウイルス遺伝子検出技術が新たに開発された。また鶏を用いたウイルス感染試験により、鶏の体内における鶏貧血ウイルスの未知なる持続感染機構の存在を示唆する重要な知見が得られた。
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