研究課題/領域番号 |
21K05951
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
澤 洋文 北海道大学, ワクチン研究開発拠点, 教授 (30292006)
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研究分担者 |
大場 靖子 北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 教授 (60507169)
佐々木 道仁 北海道大学, 人獣共通感染症国際共同研究所, 講師 (70609403)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | コウモリ / ウイルス / 分離 / 単離 / インドネシア / Virome |
研究開始時の研究の概要 |
コウモリは人に致死的な肺炎、出血熱、脳炎、狂犬病 等の自然宿主と考えられている。本研究ではインドネシアで採集したコウモリの呼吸器検体を使用して、Virome解析を実施し、新規・既知のウイルスの存在を明らかにすることを計画する。本研究計画ではCOVID-19のパンデミックにより、海外における疫学活動が困難な状況において、申請者の所属施設に既に保管されているサンプルを活用する。 本研究により、コウモリの保有するウイルスの多様性に関する基礎的知見を得られると共に、公衆衛生上重要なウイルス感染症に対する対策に関する開発研究への波及が期待され、東南アジアにおける疫学研究のボトムアップをもたらす。
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研究成果の概要 |
コウモリは人に致死的な肺炎、出血熱等を起こすウイルスの自然宿主と考えられている。本研究計画では、インドネシアのコウモリから、新規・既知のウイルスの存在を明らかにすることを計画した。その結果、インドネシアのコウモリから肺炎を惹起するNelson Bay orthoreovirus を分離してその病原性、およびインドネシアのコウモリにおける感染状況を調査して、インドネシアにおけるNBVの流行に関する知見を得た。本研究は国際学術雑誌であるVirology (impact factor: 3.7)に2022年に報告した。さらに哺乳類オルソレオウイルスも分離して、現在論文を投稿して査読中である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、インドネシアのコウモリから、肺炎を惹起するNelson Bay orthoreovirus を分離してその病原性、およびインドネシアのコウモリにおける感染状況を調査して、インドネシアにおけるNBVの流行に関する知見を得た。さらに、コウモリから哺乳類オルソレオウイルスも分離し、その病原性を明らかにした。 以上の研究により、コウモリの保有するウイルスの多様性に関する基礎的知見が得られ、東南アジアにおけるウイルス感染症を対象とした疫学研究のボトムアップに貢献し、コウモリが媒介するウイルス感染症に対する公衆衛生対策にも貢献した。
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