研究課題/領域番号 |
21K05957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
岩田 祐之 山口大学, 共同獣医学部, 教授 (40193750)
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研究分担者 |
渋谷 周作 山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (20534473)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レオウイルス / ウイルス複製 / エンドサイトーシス / AMPK / 小胞体 / イバラキウイルス / オートファジー / AMPK経路 / 小胞体ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではdsRNAレオウイルスの複製機構の解明からの創薬探索を目的として、オルビウイルス等をモデルとして次の研究を実施する。①細胞内侵入経路としてどのエンドサイトーシス経路を利用しているか?、②エンドソームの酸性化は細胞質内への脱出に必要か?、③ウイルス増殖にオートファジー/アポトーシス経路を利用しているか?、④ウイルス複製は小胞体ストレスの影響を受けるか?の命題について検証する。ウイルス複製機構の解析に用いる各経路のインヒビターのうち、ウイルス増殖抑制効果を示すものは創薬候補となり、増殖促進するものはアンタゴニスト開発の基礎データとなる。
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研究成果の概要 |
本研究ではdsRNAレオウイルスの複製機構を解明し、これを阻害する薬剤を探索して創薬開発の一助とすることを目的とした。オルビウイルス(イバラキウイルス)をモデルとして検討したところ、抗ウイルス剤としては細胞内侵入経路であるマクロピノサイトーシスの阻害剤、オートファジーの抑制に必要なmTORCの阻害剤、細胞質内脱出に必要なエンドソーム酸性化阻害剤が候補として上げられた。また、ミトコンドリアの酸化的リン酸化阻害剤はウイルス増殖を抑制し、AMP活性化プロテインキナーゼを活性化していた。加えて、AMPK活性化剤であるAICARも候補となることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的はウイルス複製機構を解明し、診断・治療に貢献することであり、中でも研究途上にあるdsRNAウイルスについてオルビウイルスをモデルとして究明する。すなわち、ウイルス複製機構について、最新の知見に基づき、ウイルス侵入経路、エンドソームからの脱出、ウイルス粒子形成・増幅におけるアポトーシス及びオートファジーの関与、から解明することにより、各段階に有効な抗ウイルス薬を探索することを社会的意義と捉えている。ウイルス複製機構の解析には各経路のインヒビターを用いるが、ウイルス増殖抑制効果を示すものは重要な創薬候補となり、増殖促進するものはアンタゴニスト開発の基礎データとなる。
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