研究課題/領域番号 |
21K05994
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三輪 佳宏 国立研究開発法人理化学研究所, バイオリソース研究センター, 室長 (70263845)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | コラーゲン / 肝炎 / 線維症 / イメージング / 組織維持 / 立体構築 |
研究開始時の研究の概要 |
動物の一生を支えるコラーゲン研究と、破綻が招く線維症研究を総合的に進めるためにイメージング動物モデルを樹立し、多細胞生物の根幹をなすシステムの一つである、コラーゲン制御の秘密と意義を解き明かすことが目的である。そのために、申請者が開発に成功した、生理的条件下の集合線維を完全に機能を維持したままラベルできるオリジナルなイメージング技術を駆使して、樹立中の第1世代モデルマウスの解析、さらなる技術開発に基づく第2世代モデルマウスの樹立、in vivoの分子レベルの解析をシームレスに支えるin vitro解析系の構築という多層構造の戦略を実施する。
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研究成果の概要 |
プローブ化V型コラーゲンのみを発現する第1世代HaloTagマウスを解析した結果、我々の技術でコラーゲン線維の機能が完全に維持できていることを証明し、イメージングの適切な条件を設定し、イメージングを実施可能となった。次に、有機合成系の共同研究者との協力体制を構築し、新規近赤外色素の候補となる複数の化合物をHaloTagリガンドとして合成し、詳細な検討を行った結果、これにより、生きたマウスでの継続的なin vivoイメージングに対して大きな可能性が開かれた。また第2世代モデルマウスの構築に向けて、フィブリルを制御するFACITsのcDNAをクローニングしプローブ化を数めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで存在しなかったコラーゲンフィブリルを動的に可視化する技術の開発に成功したため、発生過程における3次元構築におけるコラーゲンの役割を明らかにする研究が可能になったほか、現在治療法のない全身のさまざまな組織の線維症を生きたマウスモデルで解析することが可能となり、今後、新たな治療法の開発や創薬に道が開かれた。また動物愛護の3Rを実現しつつ、基礎研究から、創薬、化粧品、などさまざまな産業分野にまでの波及効果が広がると期待される。
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