研究課題/領域番号 |
21K05996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
金子 武人 岩手大学, 理工学部, 准教授 (30332878)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マウス / ラット / 偽妊娠 / 胚移植 / ゲノム編集 / 凍結胚 / 発生工学 |
研究開始時の研究の概要 |
マウスやラットの胚移植では、精管結紮雄との交尾による偽妊娠誘起が必要である。しかしながら、この方法は交尾の不成立による胚移植の中止や得られる産子数にばらつきが見られる。このため、精管結紮雄を用いずに偽妊娠誘起できる方法の開発が求められる。 研究代表者は、精管結紮雄との交尾刺激を人工的に再現することで、偽妊娠を誘起し産子を得ることに成功した。本研究は、研究代表者が開発した人工偽妊娠誘起法を最適化し、ラットおよびマウスに応用することで精管結紮雄を用いない新規人工偽妊娠誘起法の開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
これまで、雌の偽妊娠誘起には精管結紮雄との交尾刺激が必要とされていた。研究代表者は、独自に開発した音波振動装置により雌の偽妊娠誘起に必要な交尾刺激を再現し、ラットの偽妊娠を人工的に誘起することに成功した。本研究は、この方法を精管結紮雄を用いない新規人工偽妊娠誘起法として確立することを目的としている。昨年度は、ラットにおける人工偽妊娠誘起法の処置時間の短縮および最適化することに成功した。この方法を元に、本年度はマウスでの人工偽妊娠誘起法の開発を目的に研究を行った。まず、独自に開発した音波振動装置に装着するプロープの形状をマウス用に改良した。これを用いて、偽妊娠誘起を行った雌マウスの卵管に胚を移植した結果、移植した胚は子宮に着床し正常な産子にまで発生することが確認できた。産子への発生率は、従来の精管結紮雄マウスを用いた偽妊娠誘起法と比較して有意な差は認められなかった。さらに、本研究では凍結保存してある胚を融解し、テイク法(エレクトロポレーション)を用いてゲノム編集を行った。これらの胚を同様の方法で偽妊娠誘起を行った雌マウスの卵管に移植した結果、ゲノム編集個体を得ることに成功した。本研究結果から、音波振動装置を用いた人工偽妊娠誘起法はラットのみならずマウスにも応用可能であることが示された。さらにこの方法は、遺伝子改変系統などのマウスの効率的な計画生産に応用することができ、高い汎用性が期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度は、マウスにおける人工偽妊娠誘起法の開発を目的として研究を行い、産子の作出に成功した。さらに本研究では、凍結保存してある胚を融解し、テイク法(エレクトロポレーション)を用いてゲノム編集を行った胚を偽妊娠誘起後の雌の卵管に胚を移植した結果、ゲノム編集個体を得ることに成功した。また、研究成果の論文報告も達成できていることから、本年度は当初の計画以上に進展していると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、計画よりも早い遂行ができたことから、新規人工偽妊娠誘起法として確立するための技術普及およびプロトコール公開に向けた整備を行う。
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