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難読性ゲノムDNAを有する巨大ファージの解析と応用

研究課題

研究課題/領域番号 21K06019
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分43010:分子生物学関連
研究機関広島大学

研究代表者

川崎 健  広島大学, 統合生命科学研究科(先), 助教 (00510299)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードファージ / メタゲノム / 難読性ゲノム / ジャンボファージ / 難読性ゲノムDNA / 未知配列
研究開始時の研究の概要

一般的なシークエンシング法では塩基配列を解析できない特殊なゲノムDNAを有する巨大ファージを6株発見した。これらファージは植物病原菌ファージと腸内細菌ファージであり系統的にも大きく異なるにも関わらずそのゲノムDNAは様々な解析において類似の挙動を示した。このことから環境中には難読性ゲノムを持つ巨大ファージが予想よりも高頻度で存在すると考えられ、これらの塩基配列を解析できる方法を開発することで、今まで知られていなかった遺伝情報の利用が可能となる。
これらファージDNAについて塩基配列解析法を研究することで、メタゲノム解析でも見逃されてきた、新たな遺伝情報の取得方法を開発する。

研究実績の概要

近年、巨大ファージの単離法が確立され、前世紀にはほとんど報告されていなかった巨大ファージの単離報告が続いている。またメタゲノム解析からも超巨大ファージの遺伝情報が報告されている。これらの中には従来のファージでは考えられなかった遺伝子が含まれており、ウイルス学上の興味だけでなく、新たな遺伝情報資源としても期待されている。
ところが一般的なシークエンシング法では塩基配列を解析できない特殊なゲノムDNAを 有する巨大ファージを6株発見した。これらファージは植物病原菌ファージと腸内細菌ファ ージであり系統的にも大きく異なるにも関わらずそのゲノムDNAは様々な解析において類似の挙動を示した。このことから環境中には難読性ゲノムを持つ巨大ファージが予想よりも高頻度で存在すると考えられた。
予備実験として青枯病菌ファージRP13についてRNAseqを行い、得られた部分配列を元にプライマーを設計し、DNAを増幅可能な処理方法を検討した。この方法を用い、同じく青枯病菌ファージであるRP7と大腸菌ファージであるE4Uについて塩基配列の解読を行なった。RP7についてはRP13と高い相同性を確認した一方でE4Uは類似ファージが存在しない完全に新奇ファージであることが判明した。tail tube等の構造領域遺伝子数個についてのみ既知ファージとの類似性を示す遺伝子が存在したがゲノムのほとんどの領域において類似遺伝子は確認されなかった。
これら難読性ファージゲノムはDNase(特に制限酵素)に強い耐性を示すことから、環境DNAサンプルをDNaseで分解し、その後今回の方法塩基配列解析を行うことで、既存のメタゲノム解析でも見逃されてきた新たな遺伝情報が所得できると期待される。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] The complete genomic sequence of the novel myovirus RP13 infecting Ralstonia solanacearum, the causative agent of bacterial wilt.2021

    • 著者名/発表者名
      Kawasaki T, Endo H, Ogata H, Chatchawankanphanich O, Yamada T.
    • 雑誌名

      Arch Virol.

      巻: 166(2) 号: 2 ページ: 651-654

    • DOI

      10.1007/s00705-020-04893-z

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] In vitro characterization of the site-specific recombination system based on genus Habenivirus phiRSM small serine integrase.2021

    • 著者名/発表者名
      Askora A, Kawasaki T, Fujie M, Yamada T.
    • 雑誌名

      Mol Genet Genomics.

      巻: 296(3) 号: 3 ページ: 551-559

    • DOI

      10.1007/s00438-021-01762-5

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] High Resolution Structure of the Mature Capsid of Ralstonia solanacearum Bacteriophage phiRSA1 by Cryo-Electron Microscopy.2021

    • 著者名/発表者名
      Effantin G, Fujiwara A, Kawasaki T, Yamada T, Schoehn G.
    • 雑誌名

      Int J Mol Sci.

      巻: 22(20) 号: 20 ページ: 11053-11053

    • DOI

      10.3390/ijms222011053

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2022-12-28  

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