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感覚受容細胞と神経のコミュニケーションによる感覚器再生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06189
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44020:発生生物学関連
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

秋山 隆太郎  奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 助教 (00790403)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード感覚器 / 感覚神経 / ゼブラフィッシュ / 有毛細胞 / 側線
研究開始時の研究の概要

動物は感覚器を通じて環境からの刺激を受容し、適切に行動する。ヒトでは傷害された感覚細胞は殆ど再生しないが、ゼブラフィッシュの感覚細胞は再生される。このとき、再生された感覚細胞は正しい神経投射を受け機能的な再生を遂げる。本研究では再生された感覚細胞と神経とのコミュニケーションに注目し、イメージング技術を駆使して、側線感覚器の再生における感覚細胞と神経の協調を解析する。それにより側線感覚器が機能的な再生を果たすメカニズムを解明する。

研究実績の概要

本研究ではゼブラフィッシュ側線感覚器をモデルとし、感覚細胞と神経とのコミュニケーションに注目する。イメージング技術を駆使して、ゼブラフィッシュ側線感覚器の再生過程における感覚有毛細胞と神経との協調を解析することで、側線感覚器が機能的な再生を果たすメカニズムの解明を目指す。感覚有毛細胞と側線神経との協調を仲介する因子として、側線感覚器の支持細胞が分泌する線維芽細胞増殖因子に着目している。この因子はパラクラインに働き有毛細胞の分化を負に制御することが知られているが、本研究では特に有毛細胞再生時の神経投射における役割について解析する。
昨年度までに側線線感覚器で発現する2つの線維芽細胞増殖因子についてCRISPR/Cas9システムを用いてノックアウトゼブラフィッシュ系統を樹立した。ノックアウト胚の解析の過程で、当初注目していた有毛細胞群と神経線維との接続部とは異なる領域において、側線神経軸索が形成不全となる予想外の表現型を見出していた。今年度はこの表現型の解析を更に進めた。その結果、ノックアウト胚では側線神経に隣接するシュワン細胞の増殖が野生型と比べ亢進していること、シュワン細胞が軸索間に異所性に配置されて軸索の束化が不完全となることを示唆するデータが得られた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

計画していたノックアウト胚の解析から予想外の表現型が得られ、その原因を説明し得る観察結果が徐々に集まりつつある。
一方で、当初予定していた有毛細胞再生時の神経投射については、進捗がやや遅れている。これは、既にノックアウト系統との交配を終えていた神経可視化のためのトランスジェニック系統について、神経で発現する蛍光タンパクの輝度が想定よりも低く、目的の観察が困難であることが判明したためである。対応策として蛍光輝度が十分な別のトランスジェニック系統とノックアウト系統との交配をやり直し、現在解析を進めている。
したがって総合的に、進捗がやや遅れていると判断した。

今後の研究の推進方策

有毛細胞再生時の神経投射における線維芽細胞増殖因子の役割については、新たに交配をやり直した系統を用いて、解析を進める。
神経軸索束化の表現型については、特にシュワン細胞の挙動に着目しながら解析をすすめ、末梢神経の軸索束化に関する新たな知見につなげたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] The FGF-AKT pathway is necessary for cardiomyocyte survival for heart regeneration in zebrafish2021

    • 著者名/発表者名
      Tahara Naoyuki、Akiyama Ryutaro、Wang Justin、Kawakami Hiroko、Bessho Yasumasa、Kawakami Yasuhiko
    • 雑誌名

      Developmental Biology

      巻: 472 ページ: 30-37

    • DOI

      10.1016/j.ydbio.2020.12.019

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Relationship between organ size and function in lateral ine organ in zebrafish2022

    • 著者名/発表者名
      Hodaka Yamamoto, Ryutaro Akiyama, Yasumasa Bessho, Takaaki Matsui
    • 学会等名
      17th International Zebrafish Conference, 24 Jun. 2022
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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