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高湿度下での花器官形成と生殖成立における表層脂質微量成分の分子機能と進化

研究課題

研究課題/領域番号 21K06231
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44030:植物分子および生理科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

信澤 岳  広島大学, 統合生命科学研究科(理), 助教 (40814463)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
キーワード植物脂質 / 表層脂質 / 植物 / 進化 / 環境応答 / 脂質 / 花 / 発生
研究開始時の研究の概要

表層脂質は植物と外部環境とを隔てる最初のバリアである。表層脂質について乾燥耐性や耐病性,撥水性に注目した研究が進んできた一方,他の環境条件に着目した例や,表層脂質を構成する個々の脂質分子種が持つ特性および生理的意義にまで踏み込んだ知見は少ない。本研究において,表層脂質中の微量成分に着目し,高湿度条件に対する植物の応答・適応機構の解明を花をモデルにして目指す。さらに,本機構の植物普遍性と環境適応進化の考察を加える。

研究成果の概要

表層脂質は陸上植物にとって,外部環境に対する最初のバリアである。表層脂質はさまざまな分子より成るが,個々の成分が持つ役割に注目した知見は乏しい。本研究の中で,表層脂質中のマイナーな成分であるワックスエステル(WE)生合成能を欠損したシロイヌナズナ変異体が,高湿度環境下で形態異常を示す原因の一端を知ることができた。また,WE合成酵素WSDの進化的起源について探ったところ,車軸藻植物門クレブソルミディウムであることが実験的に証明できたことで,植物の環境応答と進化についての理解が深まった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

植物の表層脂質の役割について,主に乾燥環境への耐性という視点での研究がこれまでに多数行われてきた一方で,その他の環境要因に着目した例は乏しかった。本研究により,表層脂質中のマイナーな成分が高湿度条件下での植物の生存において持つ意義や,その進化的な由来がわかってきた。今後も地球規模で気候が大きく変動することが予想されるが,高湿度条件における植物の基本的な応答の一端の理解は,実用植物を安定的に活用していくための手がかりへと繋がる期待もある。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 水陸両生植物 Rorippa aquaticaの水中でのガス交換を可能とするクチクラ層の機能的可塑2024

    • 著者名/発表者名
      池松 朱夏,辻野 建貴,南井 啓太,坂本 智昭,信澤 岳,木村 成介
    • 学会等名
      第65回 日本植物生理学会年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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