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栄養飢餓に応答したタンパク質バルク分解を担う新奇オートファジー経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K06243
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分44040:形態および構造関連
研究機関埼玉大学

研究代表者

森安 裕二  埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (20200454)

研究分担者 金子 康子  埼玉大学, 教育学部, 教授 (30194921)
井上 悠子  埼玉大学, 理工学研究科, 助教 (40637922)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2022年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードオートファジー / タバコBY-2細胞 / 液胞 / タンパク質分解 / 細胞死 / ヒメツリガネゴケ / シロイヌナズナ培養細胞 / BY-2細胞
研究開始時の研究の概要

細胞が自らの細胞質をリソソームや液胞で分解する現象をオートファジーという。酵母や動物ではマクロオートファジーが主たるオートファジー経路であると考えられている。私たちは、過去に、タバコBY-2細胞を栄養飢餓処理する実験から、植物でもマクロオートファジーが飢餓条件下における細胞質分解を担っていると結論した。しかし、その後の解析から、その分解メカニズムはマクロオートファジーではなく、マクロオートファジーが終わった後で起こる「液胞を分解の場とする新奇のオートファジー」であることを示唆する結果を得た。そこで本研究では、このオートファジー経路の膜動態の詳細を明らかにする。

研究実績の概要

1. 新奇オートファジーの性質を調べ、新奇オートファジーはオートファゴソームやオートリソソームが形成されなくても起こることを明らかにした。BY-2 細胞をマクロオートファジーを阻害する3-メチルアデニン(3-MA)を含むショ糖飢餓培地で培養し、マクロオートファジーやそれに伴うオートファゴソームやオートリソソームの形成をブロックした。 24 時間後、細胞から 3-MA を除去し、新奇オートファジーの検出を容易にするためにプロテアーゼ阻害剤 E-64c を添加したショ糖飢餓培地でさらに 24 時間培養した。結果は、マクロオートファジーやオートリソソームの形成が3-MAによってブロックされても、液胞内に未分解細胞質が蓄積することを示していた。この結果は、新奇オートファジーが、マクロオートファジーの起こる起こらないに関わらず、長時間のショ糖飢餓処理によって誘導されることを示している。
2. 新奇オートファジーの性質を調べ、新奇オートファジーも3-MAで阻害されることを明らかにした。まず、ショ糖飢餓処理と同時に細胞を3-MAで処理すると、マクロオートファジーが阻害され、未分解細胞質をもつオートリソソームは蓄積しない(Takatsuka et al. 2004)。ここではさらに、3-MA存在下では、ショ糖飢餓処理24時間後にも未分解細胞質の液胞への蓄積が起こらないことを観察した。さらに、新奇オートファジーが始まるショ糖飢餓処理24 時間後に 培地に3-MA を加えれば、未分解細胞質の液胞への蓄積は観察されなかった。これらのことは、マクロオートファジーだけでなく、新奇オートファジーも3-MAによって阻害されることを示している。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件)

  • [雑誌論文] Amino acids supplied through the autophagic/endocytic pathway promote starch synthesis in Physcomitrella protonemal cells2022

    • 著者名/発表者名
      Md. Arif Sakil, Kyosuke Mukae, Ryo Funada, Toshihisa Kotake, Shigeaki Ueno, Most Mohoshena Aktar, Md. Shyduzzaman Roni, Yuko Inoue-Aono, Yuji Moriyasu
    • 雑誌名

      Plants

      巻: 11 号: 16 ページ: 2157-2157

    • DOI

      10.3390/plants11162157

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Hydrogen Peroxide Mediates Premature Senescence Caused by Darkness and Inorganic Nitrogen Starvation in Physcomitrium patens2022

    • 著者名/発表者名
      Roni Md. Shyduzzaman、Sakil Md. Arif、Aktar Most Mohoshena、Takatsuka Chihiro、Mukae Kyosuke、Inoue-Aono Yuko、Moriyasu Yuji
    • 雑誌名

      Plants

      巻: 11 号: 17 ページ: 2280-2280

    • DOI

      10.3390/plants11172280

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-12-25  

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