研究課題/領域番号 |
21K06356
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 滋賀県立琵琶湖博物館 |
研究代表者 |
中井 克樹 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 特別研究員 (80222157)
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研究分担者 |
林 紀男 千葉県立中央博物館, その他部局等, 研究員(移行) (60250156)
横川 昌史 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪市立自然史博物館, 学芸員 (30649794)
嶺田 拓也 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農村工学研究部門, 上級研究員 (70360386)
日鷹 一雅 愛媛大学, 農学研究科, 准教授 (00222240)
上河原 献二 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (40516126)
野間 直彦 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (80305557)
伊藤 彩乃 ミュージアムパーク茨城県自然博物館, 資料課, 学芸員 (70808469)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 侵略的外来種 / 初期防除 / 外来水生植物 / オオバナミズキンバイ / ナガエツルノゲイトウ / アレロパシー / 普及啓発 / 侵略的外来水生植物 / 生態解明 / 防除手法評価 / 早期対応 / 社会技術確立 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、オオバナミズキンバイとナガエツルノゲイトウを対象とし、侵略的外来種の研究に取り組む博物館研究者と農学・社会科学研究者が連携し、野外調査、室内・野外実験により生態的特性を明らかにするとともに、駆除事業の報告書など既存データの分析などにより、既存の防除手法の適用条件と有効性、問題点を科学的に検証し、科学的エビデンスに基づいた、状況に応じた最適な防除手法と体制を提案する。そして、地域住民や、水域管理者、農業関係者、行政部局など多様なステークホルダーが連携し、両種が侵入・定着した水域では低密度化を図り、未侵入の水域ではモニタリングや早期発見・対応による局所根絶する社会技術を確立させる。
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研究成果の概要 |
本研究ではオオバナミズキンバイとナガエツルノゲイトウを対象とし、琵琶湖周辺での拡大・対策経緯を総括、対策事業の支援、防除マニュアルの作成に協力し、オオバナの近隣府県への拡大やヌートリアによる摂食を確認。霞ヶ浦ではオオバナの低密度管理を支援しナガエの分布実態を調査、千葉県でのナガエの用水による広域伝播と土木工事の拡大関与を確認、肝属川水系ではオオバナの水田被害状況や自然河川での分布範囲の維持、残土・牧草への混入による分布拡大を解明。室内実験ではオオバナとナガエのアレロパシー物質の両種共存による活性化を示し、法制度の国際比較で土地所有者責任制度の重要性を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の対象となるオオバナとナガエに関して、蔓延期、拡大期、侵入初期にある水域で調査を行うことにより、分布拡大の状況や防除手法に関して網羅的に把握を行うことができ、各地の事例について『用水と廃水』誌において、総括として公表することができた。また、さまざまな防除手法が採られている滋賀県・琵琶湖での事業の成果を基に「防除の手引き」としてまとめることができた。この手引きは他の地域における防除事業を検討・実施するうえで貢献することが期待される。農地における被害に関しても『JARUS』で特集が組まれ、営農現場における問題と課題について総括し、営農現場において参照できる形での情報発信を行った。
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