研究課題/領域番号 |
21K06358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45050:自然人類学関連
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
近藤 恵 お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (40302997)
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研究分担者 |
藤田 祐樹 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究主幹 (50804126)
太田 圭 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 助教 (30908520)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 旧石器時代 / 日本人の起源 / 人骨 / 動物骨 / 有機質試料 / 縄文時代 / 洞穴遺跡 |
研究開始時の研究の概要 |
静岡県浜松市北区にある堀谷洞穴遺跡について,発掘調査を実施し,遺物の探索をする.特に,有機質試料を収集することを目指し,それらを分析することにより,洞穴が使用された時代の生活址等を明らかにする.また,周辺地域にある時代の近い遺跡の状況と併せて,浜松市西部の石灰岩地帯における考古学的・人類学的考察を行う.
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研究実績の概要 |
本研究において、当初より計画していた浜松市浜北区堀谷洞窟遺跡の発掘調査について、2021年度に実施した予備調査の結果を踏まえ、今年度は本調査に着手した。本調査に先立ち、年度前半は予備調査の続きを行い、調査可能な区域を判別したのち、調査許可申請等、事務的な手続きを完了し、12月下旬に9日間の発掘調査を実施した。 調査においては、テストピットを4地点設け、地層の確認および遺物の収集を行った。遺物は、自然遺物として動物骨片が多数出土し、文化遺物として焼き物や石器などの断片が計300点ほど収集されたが、どれも人為的な再堆積によるものであると思われ、様々な時代の遺物が混在している状況であったことから、縄文時代から江戸時代までの間のうち、かなりの長期間にわたって断続的に当洞窟が何らかの目的で使用された可能性が窺われた。いずれのテストピットも、元来の地層が観察される状況にはなく、現時点で学術的に重要と思われる遺物はほとんど見られなかったが、一部に精査する必要のある資料があった。まずは堆積物の下方が岩盤に到達するまでに元来の層が確認されることが重要であるが、まだその様子が窺えていないため、引き続き調査を行う必要がある。また、学術的価値に欠けるとしても遺物が多数得られていることは今後の調査につながる成果であるので、これら一つ一つの資料がどのようなものであるかを精査する必要がある。現在は、これらを整理・分類し、分析を進めている状況にある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2019年度から計画していたことが、コロナ禍により停滞していたが、2021度から新たに当科研費に採択されたことにより、仕切り直して、今年度は本調査の実施に至ることができた。当初の予定より間が空いた分、遺跡の周辺状況について情報をより詳しく得ることができたため、よりよい形で調査に着手することができたと思われる。調査はまだ始まったばかりであり、これから先、長期間地道に調べていくことが肝要であると思われるが、今年度の調査では、次年度以降につながる成果は十分上がったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も同遺跡において発掘調査を実施するが、調査地点を増やし、広範囲に調査を進めていく予定である。これまでに得られた遺物の分析を進めることにより、堆積層の生成過程を解釈しながら、効率的な調査地点の設定を試みる。さらなる遺物の収集と、堆積層の確認を進めることにより、遺跡の全体像の理解を目指す。
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