研究課題/領域番号 |
21K06359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45050:自然人類学関連
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
竹ノ下 祐二 中部学院大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (40390778)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ニシローランドゴリラ / 行動観察プロトコル / 活動時間配分 / 群れ生活 / 社会性 / 社会生態学 |
研究開始時の研究の概要 |
2021 年度と2022 年度に各1 回(乾期)、それぞれ1ヶ月程度の野外調査を研究代表者自身が実施する。調査にはガボン人研究協力者を帯同し、分担して観察を行う。その間、ガボン人研究協力者と観察プロトコルを共有し、トレーニングする。そして、2022 年度と2023年度には、研究代表者が渡航できない雨期にそれぞれ1回ずつ、ガボン人研究協力者のみを現地に派遣し、野外調査を実施する。得られたデータを取りまとめ、分析し、2023年度中に研究論文にまとめ、出版する。
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研究実績の概要 |
ガボン、ムカラバ-ドゥドゥ国立公園(以下、ムカラバ)に生息するニシローランドゴリラの群れを対象に、2022年度に作成した行動観察プロトコル(2022年度実施状況を参照)に基づく活動データ収集を行うため、2023年8月に野外調査を計画した。しかしながら、調査予定期間の直前にガボンの大統領選挙があり、選挙後に治安が悪化したため渡航を断念した。ガボン人研究協力者によるデータ収集のためには再度トレーニングが必要であったが、渡航断念にともない、トレーニングも断念した。そのため、2023年度は研究に必要なデータ収集が実施できなかった。そのため、研究期間を1年延長し、2024年度に同じ調査を実施することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
当初計画では、2021年度前半に予備調査を実施してデータサンプリングプロトコルを作成し、21年度後半から23年度前半までの野外調査で必要なデータを収集する計画であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行のために十分な調査を行えず、2022年度終了時点ではデータサンプリングプロトコルの完成にとどまっていた。加えて、2023年度には調査地のあるガボンで大統領選直後に治安の悪化とクーデターが発生し、計画した野外調査を実施することができなかった。
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今後の研究の推進方策 |
ガボンにおけるクーデターは最終的に多くの国民の支持を得て、暫定政権が発足し治安状況は安定し、2023年11月以降は、ムカラバにおける野外調査が可能な社会状況が回復した。そこで、2024年度は2023年度に計画していたのと同様の研究スケジュール、すなわち8月に研究代表者自身が野外調査とガボン人研究協力者のトレーニングを行い、9月以降にガボン人研究協力者を調査地に派遣し、本研究課題に必要なデータを収集する。当初計画では、ゴリラの活動の同調の度合いの季節間比較を行う予定であったが、研究期間上困難となったので、季節間比較にはこだわらず、8月以降の調査時期ごとの比較に切り替える。
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