研究課題/領域番号 |
21K06362
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宇都野 創 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 特任講師 (60367521)
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研究分担者 |
櫻田 宏一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (10334228)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 復顔法 / 法人類学 / 顔貌の非対称性 / 下顎骨欠損頭蓋骨 / 眼球位置の推定 / 下顎骨推定 / 欠損頭蓋骨 / 下顎骨欠損 / 眼球位置 / 個人識別 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で明らかにすべきことは、下顎骨欠損の頭蓋骨からの復顔法の確立として、①下顎骨が 欠損した頭蓋骨の下顎骨形態の推定法の確立と、これまでの復顔法に関する研究:基盤研究C(課 題番号18K-06447: 日本人の顔面部形態に特化した復顔法確立のための研究)から継続・発展させ た②眼部の推定法の確立である。
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研究成果の概要 |
復顔法は、身元不明の頭蓋骨が発見された際に、生前の顔貌を推定する法人類学的技法であり、歯科所見などで身元が判明しない頭蓋骨から生前の顔貌を推定する方法である。本技法を遂行するにあたり、推定される人種の顔面の軟組織厚の平均値並びに眼窩部、耳介部、鼻部および口部といった骨による裏層を持たない部位の形態の推定が必要である。さらには頭蓋骨は下顎骨は頭蓋と分離しているため欠損があった場合の形態の推定が必要である。申請者は今回の助成により日本人における眼窩部(眼球の突出状態や眼科における瞳孔の位置関係)の推定法、鼻部(鼻翼の位置)の非対称性)及び下顎骨が欠損した頭蓋骨における下顎骨形態の推定法を確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は、今回の助成期間にこれまで報告が少なく精度等の検証が十分であったとは言い難い、日本人身元不明頭蓋骨における眼窩と眼球の突出、瞳孔位といった位置関係、梨状口周囲の骨と鼻翼部軟組織の非対称性、下顎骨が欠損した頭蓋骨から下顎骨形態の推定法を報告した。これらの研究は、共同研究機関において法医解剖前に撮影された死後CT画像を計測したもので、検体の国籍、性別、身長及び体重といった二次的な情報も正確なもので、基本的に同一の条件で撮影されたものである。ここで得られたデータを計測、解析できたことにより精度の高い研究成果の報告が可能であった。これらの結果は我が国における身元確認の精度を向上させたと言える。
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