研究課題/領域番号 |
21K06373
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 (2023) 京都工芸繊維大学 (2021) |
研究代表者 |
佐貫 理佳子 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 博士研究員 (50607471)
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研究分担者 |
高野 敏行 京都工芸繊維大学, 応用生物学系, 教授 (90202150)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 脳損傷 / グリア細胞 / miR-124 / マイクロRNA / ニューロン / グリア / 神経炎症 / 進化的保存 |
研究開始時の研究の概要 |
神経組織は破壊されると回復が難しい。その原因としてグリア細胞の性質変化があげられる。ニューロンは傷付くとシグナル分子を放出するが、グリア細胞がニューロン由来分子によってどのように制御されうるのかはほとんど解明されていない。本研究ではニューロンマイクロRNAのグリア細胞における機能や、神経損傷モデルでの神経マイクロRNAの機能について解析する。
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研究成果の概要 |
マイクロRNA-124(miR-124)は左右対称動物に共通して発現する神経細胞のマイクロRNAである。神経細胞が損傷を受けると、miR-124を含むエクソソームが放出され、グリア細胞の質的変化に寄与するといわれているが、その再現性や具体的なメカニズムを含め、依然として多くの疑問が残されている。本研究ではショウジョウバエとマウスのグリア細胞にmiR-124を発現させ、神経組織損傷時にどのような役割を果たすのかについて検証することを試みた。少なくともショウジョウバエにおいては、グリア細胞にmiR-124が発現していても、損傷時の回復には寄与しないことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
神経組織は損傷すると、ほとんど不可逆的なダメージを受ける。神経細胞から損傷時にエクソソームを介して放出されたmiR-124にどのような役割があるのかを検証し、明らかにすることは、損傷時にグリア細胞にどのような処置を施すべきかを知るためには重要である。本研究結果は、脳損傷時におけるグリア細胞は、miR-124を発現していないほうが良い事を支持している。
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