研究課題/領域番号 |
21K06375
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分46010:神経科学一般関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
原口 みさ子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (10244229)
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研究分担者 |
奥野 浩行 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (80272417)
城山 優治 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (90456195)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | zdhhc18 / 神経活動依存的 / 統合失調症 / 活動依存的 / Zdhhc18 / 遺伝子欠損マウス / ZDHHC18 / 神経活動依存的遺伝子 / パルミトイル化酵素 |
研究開始時の研究の概要 |
タンパク質の脂質修飾は対象タンパク質の細胞内局在変化などを調節し、細胞の機能発現に本質的な役割を担っている。中でもタンパク質のパルミトイル化は神経機能に重要な役割を果たしており、大規模ゲノム解析ではいくつかのパルミトイル化酵素遺伝子の変異と統合失調症への関連が示唆されている。応募者らは哺乳類の24種類のパルミトイル化酵素遺伝子のうち、Zdhhc18とよばれる遺伝子が活動依存性を示すことを見出した。本研究においては、この機能未知である、新規活動依存的パルミトイル化酵素遺伝子Zdhhc18の神経細胞、マウス個体における機能及び病態への関与の機構を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
タンパク質のパルミトイル化は神経機能に重要な役割を果たしている。筆者らはパルミトイル化酵素のうち、Zdhhc18とよばれる遺伝子が活動依存性をもつことを見出した。本研究ではzdhhc18の生理機能を解析するためにノックアウト(KO)マウスを作成し、神経細胞の形態変化解析、行動解析を行った。KOマウスと野生型マウスの海馬歯状回に蛍光タンパクを発現するウイルスベクターを導入して顆粒細胞の樹状突起の長さ、複雑さなどを比較している。行動解析についてはKOマウスで統合失調症に特徴的なプレパルスインヒビション低下がみられないこと、オープンフィールド試験で不安が低下することなどを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質のパルミトイル化は神経機能に重要な役割を果たしており、大規模ゲノム解析ではいくつかのパルミトイル化酵素遺伝子の変異と統合失調症への関連が示唆されている。特にZdhhc18は活動依存性を示し統合失調症との関連も示唆されていた。本研究においては統合失調症に特徴的な行動プレパルスインヒビションが見られないことを確認した。一方当研究室においてオープンフィールド試験を行いKOマウスの不安が低下することを確認した。これはバッテリー試験を依頼した藤田医科大学でも再現性を得ておりZDHHC18 が不安を担う神経機能に関わることが確認できた。
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